鷹の俊足戦士を追いかけて

一目惚れ ページ17

今宮side


店から出た佑京をすぐに探したが、足の速いあいつが見つかるはずもなく…


　 『はぁ…電話かけるか』


しばらくの間、呼び出し音が鳴る。


　 「今宮さん、なんですか？」


　 『なんですか？じゃないよ、お前、あの言い方はないだろ！』


　 「俺がAのこと妹として見てないのは本当なんで」


　 『そんなこと、分かってんだよ！Aちゃんのこと好きなんだろ？』


俺には佑京が言った言葉の意味は理解できていた、佑京がAちゃんのことを１人の女の子として好きだということも


　 『俺はお前の気持ちが分かってたから理解ができた。けどな！Aちゃんはそのことを
　 知らないんだろ？それなのにいきなり、妹としてみてないなんて言ったら…』


俺は奥さんこそいるが、きっとAちゃんに一目惚れしていたのだろう。


　 『泣いてたんだよ！お前に嫌われたかもしれないって』


　 「っ！…すみません」


　 『俺に謝らなくていいから、Aちゃんに直接伝えてこい！』


　 「…ありがとうございます！」


きっと、俺が佑京に何も言わなければ２人誤解が解けないまま結ばれないのだろう。




…悔しいけどAちゃんを幸せにするのは佑京だけだと思えるから。



松田 「健太…飲み行くか？」


　 『いつから居たんですか笑』


　 「なんですか？じゃないよ！ってところからかな！」


　 『最初からじゃないですか…、松田さんも佑京とAちゃん、お似合いだと思います？』


　 「悔しいけどな！かなわんだろ？」


　 『幸せになってほしいっすね』


　 「飲みいくぞ〜！」









　

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