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．
「A、、が爆弾を…？」
驚いたように降谷さんはこっちを見つめてくる
「これでも公安ですよ警察学校時代は爆弾解体トップだったんです。
だから、任せてください」
降谷さんの目を離さず訴えるように
「まったく…」
やれやれという表情で人差し指で頬をかいたあと、
ﾌｯと笑う
「頼んだぞ」
と言い残し降谷さんはその場を離れた
降谷さんの背中を見送り、私は解体用具を取り出し爆弾と向き合う
幸いにも警察学校時代何度か触ったことのある型だ、
30分あればなんとか、、
慎重に1本ずつ導線を切っていく
1本でもミスったら最悪このマンションの住人、そして降谷さんの命が無くなってしまう、
そのプレッシャーに冷や汗が出る
…危ない危ない焦っていた
集中しつつ、丁寧にゆっくり
私ならできると自分を鼓舞する
ふと時間を見ると残りはあと5分に迫っていた
最後1本、これを切ればというところまできた
ﾌﾟﾁﾝ
最後の導線を切るとデジタルで表示された残り時間は0:12で止まっていた
漫画みたいに残り１秒とはいかないがなかなかにギリギリだった
ホッと一息吐く
降谷さんと合流しなければ…
解体した爆弾をカバンの中に詰めて立ち上がる。
部屋から出ようとドアへ向かうとなにか息苦しい
煙…？
ドアの隙間から煙が入り込んでいる
まさか…！
ドアを急いで開けるとそこは真っ黒な煙で充満していた
爆弾を解体されたのを犯人が察して火事を起こしたのか、、
脱出しなければ、、
口にハンカチを覆い廊下を走り抜ける
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作者名：くろでぃー | 作成日時：2019年5月3日 11時
