18話 ページ21
「ここ?」
「はい」
「ここは陰陽塔だよ」
「え」
「柊ちゃんと柊ちゃんが助けた女性を襲ったのは有名な物の怪なんだ」
「そうだったんですか......」
「そう、その物の怪いつもなら肩を噛んで血を摂取なんてしないから可笑しいと思って、柊家に許可をもらってここで治療してたんだよ」
「そうなんですか、わたくしなんかがお役に立つのでしたらなんでもご協力します」
「本人の同意も取れたし、後で調べの者が来ると思うよ」
「はい、わかりました」
「あ、それと顔の包帯外してみて、右目見える?」
「......はい、問題なく見えます」
「急所を外したようでよかったよ、もう少し下なら失明した可能性があるからね」
「わたくし、運がいいですね、失明もせず殺されもせず」
「そうだね、ある意味運がいいのかも」
「今まで残しておいてよかったです」
私は包帯を戻し、ニッコリ笑った
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2020年1月2日 2時