深まる愛【兄シリーズ番外編】 (ページ26)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:8,979 hit

兄夫婦の馴れ初め　６ページ26

「えっと」

秋斗くん

大学に行ってもモテてて、話しかけずらかったのよく覚えてるかな

「あ」

私のことに気づいた彼は私の方へ来た

「来て」

「ちょ！」

ギュっと手を握られ冷やかしと痛い視線を浴びながら大学を出た

「あの、如月くん？」

「秋斗」

「え？」

「秋斗でいい」

「う、うん」

急には名前で呼べなかったけどね

ちょっとずつ慣れていったよ

「なんで、急に呼び出したり......？」

「秘密、教えない」

絶対に教えてくれなかった

当時は気になって気になって

秋斗くんのお友達なんかに聞きまわったな～

「米原」

「何？」

少し経つと周りからの視線も気にならなくなった

あいにく、いじめなどもなく平和に暮らせている

友達も、応援してくれていて告白......

なんて言ってきたときは驚いた

私なんかが彼と付き合える分けないって思ってたよ

強く、強く

でも、私が無意識に言ってしまったことで自然な空気が変わった

「好き」