ねえ、どこ？ ３３ ページ34
「「「A！！！」」」」
「皆.....」
父さん、母さん、お兄ちゃん、由愛さんがいた
「よかったわ！」
「おう、無事じゃないけど帰ってこれてよかった」
「えぇ、嬉しいわ！」
「A」
「？」
「お前の覚悟を踏みにじれなかった、止められなくてすまない」
「ううん、お兄ちゃんこそ着いてきてくれてありがとう！」
精一杯の笑顔で答えた
「ねぇ、あの家族はどうなったの？」
「逮捕された」
「そっか」
安心した
これでもう、何もない
あ、そういえば夢？の中で出てきた女性のことが急に気になった
私のことを、妹って言ってたよね？
私にお兄ちゃん以外の兄妹なんていないけど.....
「ねえ、父さん」
「どうかしたのか？」
「あのね、私に姉っていた？」
「！」
「どこで、それを知ったの？」
「いや、夢の中でその女性が帰れって、それと我が妹って」
「そうか、アイツが」
「あの子がAを助けてくれたのね」
「どういうこと？」
「貴方は本当は双子の妹だったの」
「え？」
「姉の
「嘘」
「本当だ、当時の俺はあんまり意味はわからなかったけど、一人の妹が水子になったって大人になってからわかったさ」
「そう、なんだ.....」
それじゃあ、私のお姉ちゃんが助けてくれたんだ
「香苗、Aのこと見守ってくれてるのね、２８年間」
ずっと隣にいたんだ
ずっと一緒だったんだ
ありがとう、香苗お姉ちゃん
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作者名：伊東と田中 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時：2019年11月26日 1時
