ねえ、どこ? 29 由紀side ページ30
「A、A!!」
銃声の聞こえた方へ向かうとAが血を流して倒れていた
「俺が......俺が.....」
「しっかりしろ!!」
そんなAを支えるようにして座っている男の人が一人
上半身にはサイズの合わないシャツ
下半身は何も履いていないことからAの彼氏と察した
「加藤さん、男物の着替えと救急車をお願いします」
インカムで伝えた
たぶんすぐに助けを求められなかったってことはインカムを切っていたんだろう
だから加藤さんと小枝子さん、後から来た如月先輩ですら助けられなかった
「如月さん!」
男物の服を持った加藤さんが来た
「ここ、お願いします」
「あ、あぁ」
私は階段を下りた
どんどん奥へ進み、厳重な扉を開けた
「チッ」
中には萩野夫婦がいた
「門野!!!」
「ざまぁないわね、こっち側に来なかったらこうならなかったのに」
私は二人の手首に本物の手錠をはめた
「現行犯逮捕よ」
ここで犯した罪、後から調べても色々な罪があるだろう
父親の方も調べれば沢山出てくる
「はっ!俺達が捕まるかよ!」
「アンタ達のような腐った人間が社会で生きられるわけないでしょう、萩野は高校の頃が人生の分岐点だったようね」
上から見下した
これで何も起こらない
Aさえ生きればもう大丈夫
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年11月26日 1時