ねえ、どこ? 27 ページ28
「ほぅ、やるじゃないか」
「っ」
二発、三発
私が避ければ蓮くんに当たる位置に撃ってくる
「Aっ!」
「だい、じょぶ」
肩が痛い
足が痛い
「っ」
私は威嚇のために隠し持っていた拳銃を出した
「ほぅ」
「.......」
手も唇もがたがた震える
命中率はあっちの方が上
下手をすればあっちが撃って人を殺したことがあるかもしれない
当たり前だけど私は撃ったことがない
拳銃を持つのですら三回目
危機的状況で命中できない
どうする
どうすればいい
どうすれば.....!
「A」
「はっ」
私の手を覆いながら拳銃を持つ蓮くん
「大丈夫、Aだけじゃない」
助けに来たのに励まされてどうする
「うん、もう大丈夫」
震えが止まった
私は片目を瞑り、相手の拳銃を狙う
拳銃さえ落とせば相手は何もできないはず
時間さえ稼げば銃声を聞いた誰かが来てくれる
人頼みはよくない
でも、今はそうするしかない
そう、願うしかないよっ
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年11月26日 1時