ねえ、どこ? 26 <注意> ページ27
「嘘、信じられない......」
自分の目を疑った
「だから行っただろ、素直に諦めたらいいものを」
目の前には全裸の男女のシルエットが見える
顔は見えない
でも“行為”をしていることはわかった
「ぁ.....気持ち良い!!!!」
恥ずかしがらず堂々とそういう彼女
怒りよりも悲しみの方が強かった
こうなってるって予想はついてた
でも、信じたくなかった
「ぅ、ふぅ」
必死で息を整える
少し冷静ななった頃
部屋の中には萩野夫婦と蓮くん
私以外には誰もいなかった
「離せ、離せ」
そう呟きながら近づく
「A来ないでくれ.....」
懇願している蓮くん
ごめんなさい
今はそのお願い、聞けない
「あはははは!」
狂ったように笑う女
狂喜をしている女
同性だと信じられない
「あはは!もう来たのね」
「離せ」
女を引っ張り無理やり抜かせた
「やめてよ、今良い所なのに」
「アンタの意見は通さない、絶対に」
「はっ、俺がそんなことさせるかよ!!」
後ろから拘束される
「離せ、離せって言ってるでしょ!」
さっきの男達のように下を蹴り上げる
「帰る、帰るの」
無我夢中で近くにあった拘束道具で二人を拘束する
「蓮くん、服は?」
「.....ない」
「せめて、これだけでも羽織ってて」
私は着ていたシャツを脱いだ
「駄目だ、これじゃあAが.....」
「いい、服は外に出ればどうにかなる」
私は蓮くんの拘束道具を外そうとした
「鍵がない.....」
これじゃあ蓮くんが動けない
「如月ちゃん!」
「小枝子さ.....」
インカムから声が聞こえた
「何に繋がれてるの?」
「椅子?」
「椅子なら引きずっていきなさい!!」
「は、はい」
足のロープを夢中で解き、地下の廊下を走る
「A!今どこにいる!?」
「地下、急いで地上に上がる所っ!」
「外は門野と協力して大方片付いた、そっちは大丈夫か?」
「たぶん、大丈夫.....」
下着のまま走る
「こっちも誰も怪我してない、加藤さんが車を手配してくれてるからそれに乗ればいける」
「うん」
無我夢中で走る
地上に出た瞬間
「いたぁ」
何かが肩を掠った
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年11月26日 1時