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捜索56日目 ページ9

ピピピピ

「ん?」

昼近く、いつもは鳴らない電話が鳴った

「もしもし」

廊下に出て、小声で応答した

「Aちゃん」

「どうしました?」

由愛さんからの電話だった

この時間は仕事だって知ってるからいつもはかけてこない

重要なことがあったんだろう

「仕事中にごめんね、どうしても来てほしいの....」

「何かあったんですか?」

「秋斗くんが.....」

「え!?」

お兄ちゃんの名前が出てきた時点でだいたいの予想はつく

見つけてしまったのだろう

それに私を呼ぶってことはもしかしたら元カノと一緒にいた所で

「無理なお願いだって分かってるの、でも私一人じゃどうしようもなくて....」

「分かりました、すぐに行きます」

「ありがとう....」

「場所はどこですか?」

「○○ってカフェなの」

「分かりました」

私は走って、部長の前に立つ

「どうした?」

「部長、大事な用事ができたので抜けさせてください」

「どういうことだ?」

「行方不明だった兄が見つかりました」

「そうか分かった」

「ありがとうございます」

「できれば戻ってこいよ」

「はい、絶対戻って仕事を終わらせます」

私は鞄に必要な荷物を入れ、沙良に声をかけた

「詳しいことは帰ってきたから言うね、それまでお願い」

「分かった」

私は走って由愛さんのいるカフェまで行く

「はぁはぁ」

全速力で走って数十分

酸欠気味だけど気にせず、店の中に入った

「A....」

「お兄ちゃん」

席にはお兄ちゃんと予想していた元カノ、由愛さんが深刻な雰囲気で座っていた

「お兄ちゃん、この人元カノだよね?説明してくれない?今まで何してたかも」

私は空いている由愛さんの隣に座り、お兄ちゃんを睨む

「如月くんは!」

「貴方には聞いていません、後でしっかり聞くので黙っててください」

ギロっと睨む

「由愛、A聞いてくれ、確かに榎本は元カノだ」

「何で今一緒にいるの?」

「榎本とは同僚なんだ、厳密に言えば少し後輩だが」

「それで、何で一緒に行動してるの?」

「それは.....言えない」

「不倫してるって確定するよ?私がここまで何もしなかったと思う?」

「!」

「調べたよ、たくさん二人が写ってる写真が出てきた」

「それは....」

「子供が生まれたのに連絡もない、旦那としても父親としてもどうなの?」

「ちょっと!言いすぎじゃないの!?」

「うるさい、詳しい事情もしらないのにこれを不倫だと思わないわけがない」

私はキレた

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設定タグ:恋愛 , 行方不明 , 女主   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/  
作成日時:2019年10月8日 18時

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