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捜索16日目 ページ17

私は家に帰り、ベットに優斗を寝かせ、リビングで仕事をしていた

ずっとしていなかったから結構な量だ

「よし」

携帯を近くに置き、仕事を始めた

カタカタ

カタカタ

カタカタ

ずっと打ち続ける

ピピピピ

「!」

私は相手を見た

「沙良か」

ちょっと安心した

「もしもし」

「夜遅くにごめんね」

「ううん、大丈夫だよ」

「Aのお姉さん、今陣痛きてるんでしょ?」

「うん、ちょっと前に破水したんだ」

「そっか、そろそろなんだね」

「うん」

「お兄さんはって聞いてもいい?」

「大丈夫だよ、お兄ちゃんは父さんが連絡しても出ないんだって」

「そうなんだ....」

「沙良が気にしてくてもいいよ!」

「うん....」

「それじゃあ、おやすみ」

「おやすみ」

私は電話を切った

「(お兄ちゃん)」

私は連絡がつかないお兄ちゃんのことを思った

ピピピピ

「!」

父さんからだった

「もしもし!」

「A、そろそろ産まれそうなんだが....」

「分かった、優斗も連れて行く?」

「そうしてくれるとありがたい」

「分かった」

私は優斗を起こさないように車に乗せ、病院に急ぐ

「由愛さん!」

着いたとこにはすでに頭が出ていた

「もうちょっとです!頑張ってください!」

苦しそうな由愛さん

私は椅子に座り、優斗を膝に座らせ祈る

「由愛さん....」


オギャーオギャー


「生まれた!」

「元気な男の子ですよ!」

ぐったりして赤ちゃんを抱いている由愛さん

幸せな光景に涙が出てきた

それから数時間

由愛さんは少しずつ回復しているようだった

「ママ!」

起きた優斗が由愛さんに抱きついていた

「赤ちゃん、生まれたの!?」

「そうだよ」

横にある小さなベットで寝ている赤ちゃん

「名前はもう決まってるの?」

「えぇ、この子の名前は空斗(そらと)よ」

「空斗、よろしくね!」

お兄ちゃんと前から決めていたらしい

「(お兄ちゃん、無事に生まれたよ)」

意味がないのは分かっていた

でも送らずにはいられなかった

私は由愛さん優斗、空斗の三人写った写真を一緒にメールを送信した

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設定タグ:恋愛 , 行方不明 , 女主   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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伊東と田中(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて凄く嬉しいです★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: a1062f9285 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かった!クオリティが高いですね!続編行ってきます★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/  
作成日時:2019年8月12日 22時

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