捜索１５日目 ページ16
「由愛さん！」
私は由愛さんがいる部屋に入った
「A」
中には両親もいた
「由愛さんは？」
「まだ、破水がきてないの」
「そうなんだ.....」
「仕事は？」
「書類だけ持って早退してきた」
「そう」
私は由愛さんの手を握って応援する
「母さん、お兄ちゃんに連絡した？」
「えぇ、でも.....」
“出なかった”
残酷な言葉だ
自分の奥さんが頑張っているのに何してるの！
私は怒りでどうにかなりそうだった
「母さん優斗は？」
「まだ学校よ、帰りに時間に学校まで迎えに行こうと思って」
「分かった、私が迎えに行ってくるよ」
「ありがとう」
私は汗ばんでる由愛さんのおでこを拭いた
「A....ちゃん」
「頑張ってください！」
私はそれしか言えなかった
まだ陣痛を経験したことがないからどんな痛みかも分からない
苦しそうにしているのを見ていられない
「っ」
私は部屋の外へ出た
「......」
「A」
「父さん」
そんな私を見たからか父さんも外に出てきた
「父さんもな、秋斗と産む母さんを見て驚いたんだ」
「え？」
「陣痛がこんなにも痛そうだなんて、当時はあまり思わなかったからな」
父さんはおにいちゃんが産まれる前の母さんのことを教えてくれた
「父さんはこれで３回目だがAはまだ近くで見たことがないのだろう？」
「うん」
「応援してあげれば由愛ちゃんも頑張れるよ」
「うん！」
私は部屋に戻り由愛さんの手を握った
「頑張って....」
それから優斗を迎えに行き陣痛が起こってから結構な時間が経っていた
「ぅ....」
「破水したわ！」
ようやく破水したようだ
それから先生が入ってきたので私と優斗は邪魔になりそうだったから外に出た
「ママ、大丈夫かな？」
「大丈夫だよ」
私は優斗を抱きしめ安心させた
「眠いよ....」
目を擦りながら欠伸をしている優斗
「父さん、私家に帰った優斗を寝かせてくる」
「あぁ、そのまま家で休んでなさい、夜中に産まれそうだったら連絡する」
「うん」
私は優斗を車に乗せ、連れて帰った
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伊東と田中(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて凄く嬉しいです★ (2019年12月14日 23時) (
レス) id: a1062f9285 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かった！クオリティが高いですね！続編行ってきます★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊東と田中 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時：2019年8月12日 22時
