行方不明の兄を探します。

捜索３日目 ページ4

「A、ここどうしたらいいと思う？」

沙良から手直しの相談が来た

６年もこの部にいれば嫌でも後輩は何人かできる

その後輩の仕事を確認する手間も増える

私と沙良の立場は総務部では上の方だ

年齢関係なく、優秀化どうかで上下が決まる

総務部は会社では会長・社長の次に偉い所だ

だから社長直々に仕事が来る場合も少なくない

「ありがとう、そうしてみる」

たくさんの直しがあれば行き詰るときもある

そういう時はお互いに支えあい、意見を交換するのだ

「(えっと、ここは....)」

私は新入社員の経歴書を見、色々付け足していく

名前と出身大学、何部に入ったかなどが主だ

社長が指名した人はもっと色々付け足されていく
この名簿は社長に見てもらい目に留まり総務部に来た人も少なくない

「如月！ちょっといいか？」

「はい」

部長に呼ばれた

「何でしょうか？」

「これなんだがな」

私は私宛に指定されたファイルを見てみる

「これって」

「あぁ、如月にもついにこれがきた」

「！」

「よかったな」

「はい！」

私はファイルを持ち、デスクに戻る

「(やったぁ！)」

口には出さないけど凄く嬉しかった

「(やっと見えれる！)」

社長に認められた総務部の人は社長からあるものを渡される

それは会社の重要秘密だ

これには色々なことが書いてあり総務部になればこれば目標になる

もちろん総務部以外の社員は知らないけど

「(家に帰って存分の読もう)」

私はうきうきして、仕事を再開した

捜索４日目→←捜索２日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す