捜索２１日目 ページ22
「北村総会社総務部の如月楓さんですよね？」
「はい、そうです」
「今回の事件のことについてお話をしていただきたく来ました」
私はその言葉で色々察した
あの場にいた総務部の人達は皆まだ意識不明
十王院会長は動揺してあまり話せていないと思う
「今、絶対に話をしないといけませんか？」
「それはどういう....」
「私自身もまだあの時のことの整理がついていません、それに記憶も曖昧ですので....」
「そうですか」
「申し訳ないのですが今日はお引取りを願います」
「分かりました」
萩野くんは帰っていった
「はぁ」
私は深いため息をついた
「頭痛い....」
考えすぎなのか思い出すのに必死なのか頭痛がする
私は考えをやめ、眠ることにした
「......」
記憶の中
あの時のことがフラッシュバックする
皆が倒れていく
意識を失い浅い息しかしていない
ムッとしていたよくない空気
自分の視界も真っ白になり地面に体が打ち付けられる感覚
「！」
私はばっと目を開けた
「夢か....」
鮮明すぎて今、まさに体験しているような感覚だった
「Aちゃん！」
「あ、由愛さん」
無事に退院できたであろう由愛さんと優斗がいた
「お母さんに意識が回復したって聞いたの、大丈夫？」
「はい、少し気分が悪いですが大丈夫です」
私は安心させるために少し笑った
「A〜大丈夫？」
優斗も心配そうにしている
「うん、心配かけてごめんね」
優斗の頭を撫でた
「お父さん達ももう来ると思うわ」
そう言った瞬間、扉が開いた
「「A！」」
「父さん、母さん」
走ってきたのだろう
おでこに汗が滲んでいた
「よかった.....」
私を抱きしめて泣いている母さん
「心配かけてごめん」
「いいのよ、無事でいてくれたら....」
私は母さんにニュースで話題になって知ったことを教えてもらった
「他の方はまだなのでしょう？」
「うん、そうらしいよ」
「大変だったわね、沙良ちゃんも今忙しいでしょうし」
「うん、私と部長の分の仕事してると思うし...」
「早く復活して休ませてあげないとね」
「うん、そうだね」
母さんと由愛さんから空斗の話をしてもらった
写真も見せてもらい会いたくなった
「そろそろ帰るわね」
「うん、ありがとね」
母さん達は帰っていった
「明日検査したら退院できるかな？」
私は早く退院したかった
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伊東と田中(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて凄く嬉しいです★ (2019年12月14日 23時) (
レス) id: a1062f9285 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かった！クオリティが高いですね！続編行ってきます★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊東と田中 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時：2019年8月12日 22時
