白王子と呼ばないで〈道枝side〉 ページ12
＊道枝side＊
西畑:あれ、A帰らへんの？
A:マイクとかスピーカーの準備しなあかんからもうちょっと残る。
みんな、先帰ってて。
西畑:そっか。わかった。外暗いから帰る時は気をつけるんやで？
A:うん、ありがと。
”お疲れ様〜”そう言いながらぞろぞろ帰る部員たち。
恭平:帰ろや、みっちー。
道枝:…あ、うん。
俺も恭平と、いつも通り帰路に就く。
恭平:明日って体育あるっけ？
道枝:…。
恭平:え、どうしたん？
道枝:俺やっぱり戻る。A心配やから。
すっかり日は暮れ、街灯もほぼない道をAひとりで歩かせるなんて俺にはできひん。
…嫌な予感がすんねん。
恭平に詫びた後、踵を返して学校に駆け戻った。
階段をかけ登り、部室のドアに手をかける。
ググッ
道枝:…え？
しっかりと戸締りされた部屋。
入れ違いになってしまったことを悟った。
…あかん、やばい…。
急いで外に出てまた探し回るとAの小さな背中が見えた。
道枝:Aっ…！
駆け寄ろうとしたとき、十字路からフードを被った男が現れる。
男は密かにスマホを手に取り、シャッターを切っているが、Aは気づかない。
それにずっとAの後ろをつけている。
これは黒や。
道枝:Aー！
大声で叫ぶと男は飛び上がった。
A:白王子？！
道枝:お待たせ、プリンセス。
男を諦めさせるため即興でバカップルを演出する。
男:チッ
それを見た男は舌打ちをした後、そそくさとその場を去っていった。
道枝:(はぁ。よかった…)
A:白王子、帰ったんじゃなかったの？
道枝:なんか不安で、引き返してみたらやっぱりストーカーいてん。
A:え、私つけられてた？
道枝:うん。だからもっと危機感持って。
A可愛いから狙われやすいねん。
A:考えてもなかった…ありがと、白王子。
白王子がおらへんかったら私…
道枝:じゃあさ、
助けたお礼に”白王子”じゃなくて
”みっちー”って呼んで？
A:…みっちー。
道枝:よくできました。
ポンポンと頭を撫でると頬を赤らめる彼女。
好意を寄せてくれる女子はたくさんいる。
それでもAは特別だ。
けど、部員とプロデューサーの関係は絶対に壊さへん。
だってAが今頑張ってることを応援するって決めてるから。
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mico(プロフ) - みるくさん» わ〜幸せなコメント返信ありがとうございます(´；ω；｀)みるくさんのためにも頑張りますね…！ (2020年6月10日 13時) (
レス) id: 81cd81d5d9 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - micoさん» いえいえ！このお話好きな1ファンの気持ちが届いたようで何よりです、、（ ; ; ）micoさんのペースでゆっくりでいいので頑張ってください！ (2020年6月10日 9時) (レス) id: 21768f6b4b (このIDを非表示/違反報告)
mico(プロフ) - ふ~かさん» ふ〜かさん！コメントありがとうございます！暖かいコメントに本当に救われています…！これからもどうか応援よろしくお願いいたします。 (2020年6月6日 23時) (レス) id: 81cd81d5d9 (このIDを非表示/違反報告)
ふ~か(プロフ) - 更新ありがとうございます！ micoさんのペースでいいんで次も待ってます！ (2020年6月6日 23時) (レス) id: 9f0a6d8f15 (このIDを非表示/違反報告)
mico(プロフ) - みるくさん» 暖かいコメントありがとうございます(><)お待ちしてくださってる方のためにもゆっくりにはなりますが頑張りますね…！ありがとうございます！ (2020年6月4日 17時) (レス) id: 81cd81d5d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mico
| 作成日時：2020年2月16日 15時
