各キャラ番外編 ーふたりきりの場所ー ページ35
「なあライ！ この後空いてる」
「どうしたんだよ、弟」
「邪魔すんなよ、兄貴！」
「ライー！ 今日のテストが」
「ハァー！！」
バァーン！
俺のクラスは変わっている。
すまないスクール3年B組。生徒は8人、そして担任はすまない先生。
生徒の数は極端に少ないのだ、が。
とにかくトラブルだらけなのだ！！
銃声が常に響き渡っている教室ってどうなんだよ。まともなのは俺と銀さんくらいしかいない。
おかげでライと全然話せないのだ。
「ライ、おはよう！ 今日テストだな〜」
「おはよう、銀さん。勉強してきた？」
銀さんとライは隣の席同士で仲良いし。
あれ？一番影薄いの俺……？
秘密基地を作るのが得意って、影薄い……？
もっとライと俺は話したい。他のやつに取られたくないんだ。
「なあ、ライ＿＿」
気づいたら、俺は声をかけていた。
ーーーーー
「わぁ、すごい」
「だろ？ すごい時間かかったんだ！ ここなら誰にもバレないし、自信作なんだ」
相変わらず表情が一定で何を考えているのかわからないライ。でもなんとなく、楽しんでくれている気がした。
「あ……入口は二重扉なんだね。しかもパスワード付き」
興味を持ってくれたのか、周りを見渡しながらうなずくライ。
その様子を見るだけで心が満たされる。
「ああ。敵の奇襲が来た時の簡易的なシェルターにもなるな。非常用出入口がついてるから、奇襲から逃げるための時間稼ぎもできる」
自慢げに解説すると、ライはクスリと笑った。
「さすがブルーくん。さすがの私でもこれは出来ないかも」
いつもよりも楽しそうな笑みが、自分一人だけに向けられている。それが嬉しかった。
でも。
「あのさ……俺って、周りから浮いたりしてないか？ なんか最近気になっちゃってさ」
「……」
ライは少し考えるように上を向いた後、真っ直ぐに俺を見つめた。ライトグリーンのキャッツアイ。
「ぜーんぜん、そんなことないよ？ 襲撃の時とか、村人さん避難させるためのシェルター作ってたじゃん」
「で、でも、なんか影薄くないか？」
ああ、つくづく俺はネガティブなんだなと思う。
「影が薄くたって、みんなの役に立ててるよ。影の薄さなんて関係ないない」
少しだけ、元気が出た。
「あ、そうだ。また秘密基地できたらさ、私呼んでよ。また見たいな」
「え？……ああ、もちろん！！」
君の笑顔が見れるなら。役に立てるなら。
「よーし、本気出すぞ！！」
第二十七話 ちょい心配→←第二十六話 ー全知なんて嘘やん……ー
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五空巫琴 - よーぐるっぺさん» 別の物語でしたね、すいません。ちょっと遅くなりそうですができると思います！ (10月20日 0時) (
レス) id: 1d6aa396b2 (このIDを非表示/違反報告)
五空巫琴 - よーぐるっぺさん» 閲覧ありがとうございます〜！最近めっちゃ更新止まっててすいません。ちょっとお知らせ書いたんでみてくれると嬉しいです！ (10月18日 20時) (レス) id: 1d6aa396b2 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐるっぺ - プリ小説見ました、神でした！出来ればでいいんですが此方で別の物語書いてみてくれませんか？出来ればでいいです！プリ小説頑張ってください！ (10月17日 19時) (レス) @page21 id: 248871b3e8 (このIDを非表示/違反報告)
五空巫琴 - チェリーさん» コメントありがとうございます！結構いいところで終わってしまいましたので、続きはプリ小説でお読みください。更新停止しないようがんばります！ (2023年1月26日 21時) (レス) id: 1d6aa396b2 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 姫…マジか…ｗ (2023年1月23日 15時) (レス) @page14 id: a8a6984a32 (このIDを非表示/違反報告)
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