第二十五話 ーなんでもできるわけがない？ー ページ32
全知。兄さんいわく、“全てを知り、全てを制す。？”所有者はなんでもできる”。まさにチートと言うべき能力だ。
だが、本当になんでもできるのだろうか。実の所、自分でさえこの能力のことがよくわかっていない。
『母さん、父さん、兄さん、みんな！ 私は国を出るよ……！』
と、城にあった国宝、“宝玉リア”を持って飛び出してからこの能力が開花した。こうしてみると、自分のことをよくわかっていないのだな、と少し驚く。
リアは様々な武器に形態変化するという伝説の神器らしい。だが、使用主の魔力を高めたり身体能力を高めることはない。だとすれば、私が［国を出てから魔術を全て使えるようになった］のは全知のおかげ……？
全知は、なんでもできるということではなく、“魔術のことなら”なんでもできるということ＿＿？
「こんがらがるな。頭が」
考えるだけで事実は明らかにならない。とりあえず外に出て＿＿。
ピンポーン。インターホンが鳴った。
「よお」
ドアを開けると、そこにはレッドくんがいた。グットタイミング。
ーーーーーー
ライの家に行くのは初めてだった。
ライには暇だったから家にきた、と言ったが実は嘘。前助けてもらったお礼がしたいのだ。電話でも良かったが、ライと少しでも距離を縮めておきたいのだ。
「まさかレッドくんが私の家に来るなんてね。どうしたの？」
「………」
やっぱ無理だ！ 言えねえ！
なんて俺は意気地なしなんだろうか……。そうして黙っている俺をみかねたのか、ライが言った。
「あ、そーだ。手伝って欲しいことがあるんだけど」
「俺が？」
「うん」
めんどくさかったかな、と相変わらずライが考えの読めない笑顔で首を傾げる。ここで断るなどそんなことはありえない！！
「めんどくさくない。やる気しかないぜ」
「それはよかった。じゃ、魔術空間を作るね」
ライが短く詠唱をし指を鳴らすと、目の前が開けた。
どこまでも続く白い空間だった。周りには何もなく、俺とライだけ。つまり……。
「ここなら誰にも邪魔されないね。私とレッドくんしかいないし」
二人きり！！
私とレッドくんしかいないし……私とレッドくんだけ……ライと俺だけ……。
なんどもライの言葉がリピートする。
「じゃあ早速手伝ってもらおうかな。能力調べる実験(仮)、第一回はレッドくんの服を弾け飛ばせるのか」
「え？」
今なんて言った？
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五空巫琴 - よーぐるっぺさん» 別の物語でしたね、すいません。ちょっと遅くなりそうですができると思います！ (10月20日 0時) (
レス) id: 1d6aa396b2 (このIDを非表示/違反報告)
五空巫琴 - よーぐるっぺさん» 閲覧ありがとうございます〜！最近めっちゃ更新止まっててすいません。ちょっとお知らせ書いたんでみてくれると嬉しいです！ (10月18日 20時) (レス) id: 1d6aa396b2 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐるっぺ - プリ小説見ました、神でした！出来ればでいいんですが此方で別の物語書いてみてくれませんか？出来ればでいいです！プリ小説頑張ってください！ (10月17日 19時) (レス) @page21 id: 248871b3e8 (このIDを非表示/違反報告)
五空巫琴 - チェリーさん» コメントありがとうございます！結構いいところで終わってしまいましたので、続きはプリ小説でお読みください。更新停止しないようがんばります！ (2023年1月26日 21時) (レス) id: 1d6aa396b2 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - 姫…マジか…ｗ (2023年1月23日 15時) (レス) @page14 id: a8a6984a32 (このIDを非表示/違反報告)
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