【ウォーターチャレンジ】全知の少女とすまないスクール

第十四話　ー街探検ー ページ15

レイトが指を鳴らすと、全員の姿が変わった。

服はそのままだが、髪にライと同じレモン色のメッシュが入っている。

「うおー！ライと同じじゃねーか。嬉しい！」

ミスター赤ちゃんは顔を赤くさせて飛び跳ねた。赤ちゃんらしいな。

「変態？」

「ああ！？」

ミスターレッドに呆れたように目を向けられ、ミスター赤ちゃんは叫んだ。…前言撤回。

「おはよう。あらあら、今日も元気ね」

その時、パンのバスケットを持ったおばさんがにっこりと挨拶をしてくれた。

「え？お、オハヨウゴザイマス…」

「本当に、昔から住んでいる設定になっているようですね」

「ああ。これが俺の能力だからな。でもライの方が強い」

感心するように言ったミスターブラックに俺は返した。…『全知』って…もう最強じゃないか。まあ、あいつには最強に見合う過去があったからな。

「ひとまず…ライの故郷を知りたいなら街を見回る。別にいいなら次に行くぞ」

「「「「行きます」」」」

ミスターブルー、ミスター銀さん、ミスター赤ちゃん、ミスターマネーが同時に即答した。どんだけ大好きなんだよ。

「わかった。じゃあ見回るか」

というと、やれやれとしていたミスターバナナたちも楽しそうな顔つきになった。

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