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神子柴龍巳 ページ35

阿部裕太は目の前で笑う者が人間なのか否かに焦った。

三日月のように吊り上がった唇、青いメッシュは深く、地毛であろう黒い髪も深く吸い込まれそうだ。

剥き出しの感情に裕太は慄いた。

一歩後ずさり、硬直した体を必死に動かそうとした。

バックの月がおどろおどろしい。


「そういえば、報酬というか、依頼料の話だったな。」


パッと声色が変わり裕太は安堵してソファに倒れこむ。


「そうだな…じゃあ、幻想学園高等部に進学、そのままゲーム部に入れ。」

「え?」

「継いでくれよ、今度はお前の番だ。」


嬉しそうに楽しそうに笑う神子柴に裕太は一瞬見惚れた。

まるで、夜の漆黒に舞う蝶のようだ。


「よしじゃあ帰るか。」

「帰れますか?」

「大丈夫、明日退院だし。」


フラフラと歩いて出て行く神子柴の背中を見て、裕太は深く微笑んだ。

…嗚呼、やっぱり。


誰もいない部室を、永遠に月明かりが照らしていた。



to be continued…

神子柴君と七不思議→←神子柴君と昔話



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龍巳@キチガイ - 睡眠酸素さん» じゃあ次のキャラデザ要求いつかしますんで!待っててね!!それまでにお仕事見つけてね!!!!!! (2017年1月10日 21時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - oh…イメージ通り過ぎて逆に怖いっていうかすげぇええええ!!!素敵ウワアアアアめっちゃ楽しみってか次の小説も出たい! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 397257de9d (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 【 】nanashiさん» は?何言ってんすか名無しさん文才まじください (2016年12月18日 19時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)
【 】nanashi(プロフ) - 龍巳@キチガイさん» やばい、自分がこの中にいる!津原から聞いてるけどまさかこれ程とは、文才ください。 (2016年12月16日 16時) (レス) id: 1572cb3dd0 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - みるくらいす(紅茶10%)さん» 絵描いてー (2016年12月15日 20時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年11月18日 19時

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