検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:3,685 hit

神子柴君とセーラー服 ページ15

神子柴龍巳はあり得ない場面で人生最大のピンチを迎えていた。

神子柴の姉から学校に神子柴宛で手紙が届いていた。

そこには


「幻想祭だって?懐かしいね!龍巳のクラスは何やるのか知らないけど見に行くね!

勿論ステージも見に行くよ!

10年ぶりかぁ…会うの楽しみにしてるね! 姉より。」


ステージは良いのだ、ステージは。

クラスはまずい、非常に。


(女装喫茶だぞ…?姉貴に見せらんねえよ…)


悶える神子柴を余所に幻想学園高等部2-A女装喫茶は開店した。

あちこちで笑い声が聞こえる。


「たつみん!行って!!」


何故女子は男装なのか意味が分からない。

葛利に背中を叩かれ渋々前に出る。


「い、いらっしゃいませ…」


精一杯の女声。

引き攣った笑みでお客様に向かう。


「…本当にやってたんですね、部長。」

「あっは、神子柴すげぇ!めっちゃ可愛いじゃん!!」

「すやぁ…」


ゲーム部+1、神子柴は真顔になる。


「何してんの…?」

「活動中にこなけりゃいい話でしょ?活動中にきてたら追い返されてるもん!」

「ふざけんな帰れ。」

「あ、坂本−!」

「っ、おい!花澤!!」


響香に呼ばれた有希はビクッと神子柴を見る。


(何で俺を見る…)


響香や七市の存在に気付いた有希は神子柴の後ろに隠れる。


(何でだ…)


「帰ってよぉ!からかいに来たんでしょ!?」

「坂本着物か−。」

「見ないでよぉ!!」


神子柴はふと七市を見た。

汚物でも見るかのような目で神子柴達を見下ろしている。

思わず有希を隠した。


「…あっ、津原、津原!」


七市の目が怖くて津原に逃げた。

津原は七市のロープで縛られたまま立っていてその上寝ていた。

神子柴の声に起こされた津原は目の前のセーラー服を見詰める。


「…どちら様?」

「ぶっ。」


響香が吹き出した。

津原は其の目付きの悪い元ヤンキーらしいクソみたいな目付きで誰か分かった。


「神子柴?」

「てめぇやっと分かったな。」

「ごめん、ただの女子に見えた。」


神子柴は不服そうに奥へ消えてしまう。

なで肩、ポニーテール、萌え袖。

後ろ姿は完璧に女であった。

神子柴君とステージ→←神子柴君と幻想祭



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

龍巳@キチガイ - 睡眠酸素さん» じゃあ次のキャラデザ要求いつかしますんで!待っててね!!それまでにお仕事見つけてね!!!!!! (2017年1月10日 21時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - oh…イメージ通り過ぎて逆に怖いっていうかすげぇええええ!!!素敵ウワアアアアめっちゃ楽しみってか次の小説も出たい! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 397257de9d (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 【 】nanashiさん» は?何言ってんすか名無しさん文才まじください (2016年12月18日 19時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)
【 】nanashi(プロフ) - 龍巳@キチガイさん» やばい、自分がこの中にいる!津原から聞いてるけどまさかこれ程とは、文才ください。 (2016年12月16日 16時) (レス) id: 1572cb3dd0 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - みるくらいす(紅茶10%)さん» 絵描いてー (2016年12月15日 20時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年11月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。