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神子柴君と花澤響香とゲーム部 ページ11

花澤響香(はなざわきょうか)は忌々しい相手を睨み付けた。

ゲームのコントローラを持つ手がわなわなと震えている。

神子柴の画面には『WIN』の文字が浮かび、

自分の画面には『LOSE』と浮かんでいた。


「お前…はぁ?え、何、え?」

「何、負けたの理解出来ねぇの?知能レベル下がったんじゃねぇか?」

「ちげぇよ!はぁぁ!?お前…途中まで俺が優勢だったのに!」


神子柴は興味無さそうにゲーム画面に向かっていた。

響香はこれで連敗記録更新かよ…と呟きながら褪せたノートに記録していた。


「お、珍しー、龍巳居るじゃん。」

「有希、こいつ連敗記録更新したぞ。」

「本当?ドンマイ花澤!」


有希は笑いを押し殺して言う。


「坂本!!お前完全に馬鹿にしてんだろ!?」

「してないよー。」


笑いかけの有希に響香は「バーカ!」と小学生レベルの罵声を叫び部室から逃げようとした。

入って来た七市にぶつかり尻餅をついた。


「あっ、七市お兄ちゃん。」

「響香君すみません、大丈夫ですか?」

「よー七市。」

「君、居たんですね。」

「またかよてめぇ。」


不満そうな神子柴の顔を七市はじっと見詰めた。


「んだよ。」

「いえ、あいつが好きそうな目だなって。」

「つーか?」


神子柴がニヤリと笑うと七市は嫌そうに神子柴を睨んだ。


「嗚呼、つーって呼び方お前だけか?

「私の小動物ですよ。」

「あいつ確かに小動物っぽいな。」


扉が開いて緋夜が入って来た。


「…珍しいな。」

「緋夜、お茶要る?」

「くれ、で?何で皆揃ってんの?暇なの?」


(となるとお前もここに来るって事は暇って事だろ。)


そう言うとまた喧嘩が始まるので神子柴は口を噤んだ。

無駄な口論で時間を削ぎたくない。


「七市、幻想学園校則第3章其の1と其の2を読んでくれ」

「幻想学園校則第3章其の1、部活動中の部員の行動権は部長に有、其れに反した者は謹慎又は退学に処す、其の2、其の者を価値の無い人間とし焼き印が押される。」


残酷に書かれた校則を淡々と読み上げた七市を部員は息を飲み見詰めていた。


「有希には伝えてある、先生方は知らねぇだろうが全部は校長の所為だ。」


視線が部長専用の椅子に座った神子柴に集まった。

神子柴は楽しそうに笑った。


「これから話す事は他人に喋ったら殺すからな。」

神子柴君とゲーム部in神子柴君ん家→←神子柴君と玉章月と槇嶋千佳



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龍巳@キチガイ - 睡眠酸素さん» じゃあ次のキャラデザ要求いつかしますんで!待っててね!!それまでにお仕事見つけてね!!!!!! (2017年1月10日 21時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - oh…イメージ通り過ぎて逆に怖いっていうかすげぇええええ!!!素敵ウワアアアアめっちゃ楽しみってか次の小説も出たい! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 397257de9d (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 【 】nanashiさん» は?何言ってんすか名無しさん文才まじください (2016年12月18日 19時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)
【 】nanashi(プロフ) - 龍巳@キチガイさん» やばい、自分がこの中にいる!津原から聞いてるけどまさかこれ程とは、文才ください。 (2016年12月16日 16時) (レス) id: 1572cb3dd0 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - みるくらいす(紅茶10%)さん» 絵描いてー (2016年12月15日 20時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年11月18日 19時

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