【ONE PIECE】竜の子2【トラファルガー・ロー】 (ページ6)

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「すいません……悪いとは思ってるんですけど、なかなか眠れなくて」
「……ふぅん？」

船長は目を細めると、私の顎を掴んで上向かせた。必然的に視線が交わる形になり、思わず肩が強張ってしまう。

「あの、せんちょ」
「お前、何かあったのか」

その言葉を聞いた途端、反射的に手が動きそうになった。しかし寸での所で堪えると、私はへらりと笑って誤魔化す。

「え？なにもありませんよ？あは、気のせいじゃないですかねー。いやぁ〜、そんなことより仕事しましょう仕事！」「…………」

船長は何も言わずに私を見つめていた。どうしたのかと思った次の瞬間、体がふわりと浮くような感覚に襲われる。

「わっ！？」

一瞬何が起こったか分からなかったが、すぐに自分が横抱きにされていることに気付く。
驚いて暴れようとすると、すかさず耳元で「大人しくしろ」と言われた。そして私をベッドまで運ぶと、ぽすんと優しくその上に下ろした。

「あの……？」
状況が理解できないまま船長を見上げると、彼は何故か少し困った表情をしていた。

「センチョー……さん？」
「寝ろ。今すぐここで」
「えっ」