所詮俺はヴィラン【ツイステ】【ヒロアカ】 (ページ2)

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日本だってよ、ここページ2

「お前……誰だ」

誰だと言いたいのは俺の方だ

なんていう言葉を飲み込んで、目の前にいる男をみる

ひょろっとしてフードを深く被っている、おまけに髪の隙間から光の無い赤い目が俺を見つめている

というか……

『ここ、どこですか？』

「………は？」

･

俺は気づいたら路地裏にいた

いや、さっきまでクルーウェル先生の目を盗んで錬金術をやっていたのだ
放課後に

目の前の液体が爆発したと思ったら、なんか薄暗いところに、実験服のまま座り込んでいたのだ

ご丁寧に横には制服とマジカルペンが置かれている

困惑している所にこの男が現れたのだ

「あー、……ちょっと来い」
『はあっ！？』

突然腕を捕まれ、そこにあったバーへと入る

カランコロンと心地良い音が響く

そこにあったカウンター席に座られられる

「お前、名前は」
『だーれが見ず知らずの奴に教えるかっての！！』
「へぇ……あのままいたら死んでたかも知れないのに？」
『野垂れ死にする前にどうにかしてます』

フイッとそっぽを向くと、カウンターごしにいたもやもやと目が合う

『……貴方人ですか？』
「え、」
『触れるのかな……いやでも、見た目霧……服着てるし……』

身を乗り出して黒いもやもやに触れようとするが、それは叶わなかった

『邪魔すんなよ、フード男』

右手をさっきの男に掴まれる
なぜか、4本指で

「俺がお前を5本の指で触ったら、そこから崩れ始めるけど……いいのか？」

痛いのは嫌だ
仕方なく、浮いていた腰を下ろしてフード男と向かい合う

「で、お前の名前は」
『……A・フォレスト』

ぶすっとしながらも質問に答える

『お前は？』
「死柄木弔
で、こいつが黒霧」
「よろしくお願いします、A・フォレスト」

『てかさぁ、ここどこ』

「日本だけど」
『いやどこだよ』

そんな地名聞いたことないぞ

「お前どっから来たの」
『ツイステッドワンダーランド
俺、そこのナイトレイブンカレッジ生なんだけど』

「いやどこだよ」

お互い聞いたことない地名しか言っていない
おかげで話が進まない

よくよくここの話を聞いてみるが、“個性”なんて変な言葉がでてくるし、歴史も全然違うっぽい

歴史上の有名人だという人の名前を言われるがそんな奴知らない

こっちの有名人はグレート・セブンだってのに