10 ページ10
「耳か…
確かに気づかねぇな」
「場所や形、大きさが判った！
次に進める」
「「「『壊し方』」」」
「切開して調べるにしても…」
「バレるよね…」
もし髪で耳を隠しても、さっきエマがされたみたいに、髪をかき上げられたらおしまい
ママの癖だと思っていたあれは、発信器のことを確認していたのではないだろうか
「個人の信号を特定できない
確認なしには位置がわからない
門や塀に近づいても“通知“一つしない」
『私達に埋められてる発信器は機能としては甘いのかもね』
「えっ！甘いの？」
「発信器さえ健在ならどこまでも追える自信があるんだろう」
「待って
それってもし“通知“するなら発信器が壊れた時ってこと？」
『あっ！確かに！』
「実際あればの話だけど」
「迂闊に触って壊すのも危ない…」
「壊すのはあくまで逃げる時」
「えぇえ！？
でもじゃあどうやって壊し方…！」
エマ、うるさくてかなり頭に響くんだけど
「それなんだけどこの件は俺に任せてくれないか」
レイに発信器の壊し方は任せることに
『発信器はいいとして、どうやって皆を連れ出すの？
皆ママのこと信じて疑わないから…』
「嘘ついて連れ出す、とかになるのかな」
「それと単純に“能力的不足“な
わかりやすくいえば“足手まとい“」
「レイ！！」
そう言ってレイに、持っていたボールをおもいっいり投げるエマ
それに驚いて白目を剥いているノーマン
エマの投げたボールをいとも簡単にキャッチしたレイ
それぞれの反応が面白い
「でも事実だろ？
運動が苦手な奴もいるし
ロクに歩けない赤ん坊もいるんだぞ」
レイに言われて黙ってしまう皆
かくいう私もその一人である
「それについては考えた！」
「『えっ』」
驚いてノーマンと同時にエマの方を向いてしまう
「考えがあるの」
「「『鬼ごっこ？』」」
「そう
ノーマンが「鬼」でみんなが逃げるの
頭と体を使って」
なるほど
遊びのフリをした訓練
これならただのレベルの高い鬼ごっこでかたづく
そしてママにもバレない
「それをすれば脱獄にせよその後にせよ逃走の基礎力は上げられると思う
体の使い方は私が教える
頭の使い方はノーマンとレイが先生で
Aは基本頭の使い方、たまに体の使い方をお願い」
10月27日
「あら
今日もまた二人で読書なのね
みんなは？」
「さぁ」
『森で鬼ごっこなんじゃない？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月宮神楽 - 続き楽しみにしています。 (2020年8月22日 22時) (
レス) id: 0a4376d329 (このIDを非表示/違反報告)
バナナとみかんのミックスジュース(プロフ) - ももさん» 誕生日一緒とは何たる偶然！読んでくださりありがとうございます！！また、ちょっとずつ更新していくので、待ってていただけると嬉しいです(^ ^) (2020年6月12日 20時) (レス) id: 7ffce396f2 (このIDを非表示/違反報告)
もも - たまたまオリキャラの子と誕生日一緒やぁ！←聞いてない あ、話めっちゃ面白かったです！これからも私が言える立場じゃないけど頑張ってください！ (2020年6月9日 19時) (レス) id: eef0ccf43c (このIDを非表示/違反報告)
バナナとみかんのミックスジュース(プロフ) - ルナさん» あぁー……楽しみです…… (2020年3月19日 0時) (レス) id: 7ffce396f2 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 2期は、10月らしいです (2020年3月17日 19時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：バナナとみかんのミックスジュース | 作成日時：2019年1月19日 10時
