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『なんで………!皆どこ!?』
辺りを見回しながら一歩踏み出すと、ガクンと体が下に落ちていく感じがした
下は地面のはずなのに
見ると木の根っこが自在に動いている
あっと思うがすでに遅く、重力に逆らうことなく暗闇へと吸い込まれた
『痛ったッ………』
「レーイ、A、トーマどこー!?無事ー!?」
「ギャアアア!なんか虫いる!!」
「聞こえたか!?俺達は無事だ!
けどAがいねぇ!ちゃんといるか!?」
『うん!近くにいると思う!』
声がかなり近くから聞こえるからね
「いたっ!Aー!」
『エマ!』
「ここ………地下…?」
『多分ね』
向こうに光が見えた
誰?と思っていると現れたのはギルダ達
ランプの光のおかげで周りの景色がみえるようになったが、こんな虫や植物はハウスの図鑑には一切載っていなかった
「とにかくまずここから出よう」
試しに天井から垂れ下がっていた根を掴んでみるが、細すぎてブチッと切れてしまう
とりあえず道に沿って進んでいくが、なぜ木の下にこんな空洞があるのだろう
自然に出来たにしては人が整備したように綺麗だ
ふと前を見るとそこには広い空間があった
「わぁぁっ」
「お花畑だぁっ」
「すごーい」
『何この空間………』
あまりにも見たことがないものだらけでついキョロキョロとしてしまう
何気なく上を向いてみた
『あっ、えっ、は?
レイ………アレ、何?』
情けないが、震えながら上を指さす
その先にあるものはおそらく、干からびた動物
「そういうことか…………
まずいぞA
ここは………この木、この森は────」
「アリシア、ジェミマ逃げて!!」
光る花を見ていた二人に襲いかかる木の根
そこをエマが間一髪で助け出す
『根が動いてる………!』
「なぁ………見ろよ!入口がない!!」
囲まれているし閉じ込められた
これはこの木の罠にかかったということだろう
『みんなかたまって!』
「どうする!?木だし燃やすか!?」
『ドン、それはダメ!密室だから一酸化炭素が充満する!私達が先に死ぬよ!』
「私、これ読んだことある……
レイ、A
コレ"ナントカカントカのヘビ"だ!」
「『は!!?/ん!?え??』」
「ミネルヴァさんの冒険小説!」
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月宮神楽 - 続き楽しみにしています。 (2020年8月22日 22時) (レス) id: 0a4376d329 (このIDを非表示/違反報告)
バナナとみかんのミックスジュース(プロフ) - ももさん» 誕生日一緒とは何たる偶然!読んでくださりありがとうございます!!また、ちょっとずつ更新していくので、待ってていただけると嬉しいです(^ ^) (2020年6月12日 20時) (レス) id: 7ffce396f2 (このIDを非表示/違反報告)
もも - たまたまオリキャラの子と誕生日一緒やぁ!←聞いてない あ、話めっちゃ面白かったです!これからも私が言える立場じゃないけど頑張ってください! (2020年6月9日 19時) (レス) id: eef0ccf43c (このIDを非表示/違反報告)
バナナとみかんのミックスジュース(プロフ) - ルナさん» あぁー……楽しみです…… (2020年3月19日 0時) (レス) id: 7ffce396f2 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 2期は、10月らしいです (2020年3月17日 19時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バナナとみかんのミックスジュース | 作成日時:2019年1月19日 10時