3年A組〜悲しい真実と事実〜

28時限目　生きている実感 ページ29

Aサイド




昨日は、中尾くんをかばって


気絶していたらしいが、


今日は元気になっている。




、、、やっぱり生きているってこういうことか。






と改めて実感する。








朝から教室には大音量の音楽が流れていた。








そして、音楽にあわせて踊る私達。







先生はと言うと、みんなに指示していた。





一番後ろでは、甲斐くんだけが踊っていなかった。




体調でも悪いのだろうか。



その甲斐くんを発見したのか近づいて行く先生。




柊「ヘイヘイヘイヘイ！甲斐くんどうした？」




甲斐くんは先生を振り払い、少し距離を取った。





しかし、ガシッと肩を掴まれていた。





柊「ここで踊らなかったらAがどうなるのかわかってるのか？」




そんな声は小さすぎて私には聞こえなかった。






その言葉に反応してなのか、甲斐くんは嫌々踊りだした。






柊「ヘイ！いいね、甲斐くん！キレてる！！」





先生は教卓の方に嬉しそうに帰っていった。

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