失敗一つ目 ページ3
ゆらり、ゆらり
なんだか、温かい所だ。此処は何処だろう?何処となく懐かしくてノスタルジーを感じさせる空間。
「ねぇ、起きて。」
そんな声が聞こえてゆっくり目を開ける。柔らかい光に包まれた所だった。
目の前にはダークブラウンの髪の普通より整った顔の青年がいた。
『貴方はだぁれ?何故私はまだ生きているの?』
まだ上手く回らない頭で問いかける。私は、あの日自 殺したはずだった。
「君はね、もう死んでるよ。でもね、俺が此処に連れて来た。」
そう。なら良かった。何を持って良いのかは解らないがもうどうでも良かった。
だってもう死んでいるのだもの。もう、なんであったって良い。
「俺はね、Aの願いを叶えに来た。」
ううん。私はなんにも望んじゃいない。このまま死んで、意識も深く沈んでしまえれもうそれでいい。
一体私が何を望んだというのだろう。
「君は、他人に必要とされたいと願った。だから、それだけの力をあげる。そこからどうするのかは全て君次第。」
私はそれをぼんやりと聞いていた。好きでぼんやりとしているわけではない。
ただ、視界が霞んでクラクラするんだ。
「もう時間がないみたいだね。それじゃあ、君の“生きる意味”を探しておいで。君が生前愛した文豪ストレイドッグスの世界で。」
私はその意味を良く理解出来なかったけれど、意識が落ちるその寸前。
泣きそうに歪んだ彼を見た。
_____________少女が消えたその後。
「ごめんね。君が…Aが“失敗作”になったのは…全部。全部、俺の所為なんだ…!!」
そのまま泣き崩れる青年。拗れた彼らの
関係はなんなのだろうか。
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アイカ(プロフ) - え、お、お、おわりぃぃぃぃぃぃぃ!? (5月20日 22時) (レス) @page22 id: e5fba66b1e (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 良ければ続きが見たいです!とても面白かったです! (2023年3月12日 0時) (レス) @page22 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
三斗 - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?続きかければ書いてください!絶対読みます‼ (2022年6月14日 22時) (レス) @page22 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
畳山 - 続きが楽しみです!! (2019年1月7日 18時) (レス) id: b83d4428ba (このIDを非表示/違反報告)
美花 - 国木田さん良いですよね。 小説面白かったです。 (2018年10月7日 8時) (レス) id: f78291fe45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神理 | 作成日時:2016年10月1日 12時