真犯人 ページ43
『…またある。』
私は今大学から帰り、ポストの中身を覗いてるところだ。案の定、中にはなにか入っている。
『今日は一体…うげ。』
中には手紙と…まさかの指輪。なぜここまでして私に執着するのやら…手紙も、見たくないけど証拠集めのために写真取らなきゃ…そう思い、スマホを取り出して少しその場で中身を読んでみると、「ずっと君を見ている」から始まり、好きの連続、大学での様子、挙句の果てには江見先生のことまでも…
『気持ち悪…ん？』
かさりと手紙の中からもうひとつの紙切れが出てきて、それを見た私は目を見開いてぐしゃりと握りつぶした。だってそこには…
「今日、そっちに行くね。」
…と。そう書かれていたのだ。
『…まずい、早く部屋にもどら』
「雨宮さん。」
『！』
階段をかけ上がろうとしたその時、まさかのあの先生が現れた。私がレポートを出しに行った、先生。
『…あ』
「こんにちは…いや、もうこんばんはの時間かな。今日もこの時間に帰ってきたね。」
『あなたが…これを…』
そう聞けば、先生はにっこりと笑って
「うん、そうだよ。君を守るためさ。」
『なに、言って…いや、それよりストーカーって前のカラオケ屋の客じゃなかったんですか…』
ついそれを口にすれば、先生は思い立ったように言葉を紡ぐ。
「あぁ…あのクズなら私が直々に証拠と共に突き出したよ。まったく…私の生徒に付きまとうとはとんだ変態だなぁ…」
『(あんたも人のこと言えんじゃろ…)』
そう思いながら片手に持ってたスマホを後ろ手に持ち、念の為うっておいた【SOS】と【自分の家】の文字をグループLI○Eに送った。
「いやはや、私の生徒なのに手を出そうとするなんて…怖かっただろう。念の為付けておいて正解だった。」
『…その言い方だと、まるでカラオケ屋のストーカー事件の前より私の行動を見てたように聞こえますね。』
「当たり前だ！君は私が守るべきものなんだ。君は私の前だけ素直になっていた。笑ってくれた。他の生徒が知らないところを私が知っているんだよ。」
『…っ！』
「あのストーカーの時も…私が助けようとしたがそれより前に君は通りすがりの人を兄と呼んで助けてもらったね？本当の兄かどうかは別として、少し、悔しかったな。」
…ということは、あのオスマンさんに助けられる以前より前から、私がカラオケ屋の客に付きまとわれる前から、私を見ていたということか。…なんてやつだ。
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ノア(プロフ) - まつりさん» ありがとうございます！今回は私としては珍しくギャグを織り交ぜた友情夢だったので不安だったのですが喜んでもらえてなによりです！余談なんですがまた新作出しました(笑)ネタが尽きないって恐ろしいね…良ければ見てやってください。 (2020年9月9日 7時) (
レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 完結おめでとうございます！誰かと恋仲に発展するのも好きですが、今回のように、ひたすらに妹的存在で可愛がられる設定も大好きなので、今回のオチがナシというのはとても美味しかったです！！（何様目線）（すみません）お疲れ様でした、ありがとうございました！ (2020年9月9日 7時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - #みぃ~ちゃん�� @ 応援中さん» ありがとうございます！色々ありましたがなんとか完結できました。最後は少々無理矢理感ありましたが楽しんでくれたようで何よりです。 (2020年9月6日 16時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
#みぃ~ちゃん�� @ 応援中 - 完結おめでとうございます！！ うわぁーめっっちゃおもしろかったです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年9月6日 16時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
ヒジリ(プロフ) - デリケートな世界ですからね。パスの件、説明有難うございます。 (2020年8月24日 14時) (レス) id: 6322f6bbea (このIDを非表示/違反報告)
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