回復はやすぎん？ ページ9
『…！』
思わずガバッと起き、見渡すと自分の部屋では無いことが分かる。そしてコネシマに血を与えてそのまま気絶したことを思い出した。
『…結局耐えれなかったか…急に血を失ったんだ。しゃーない。』
あれからどれくらい寝ていたのだろう。三十分？一時間？それよりも長いかもしれない。なら、これ以上コネシマに迷惑がかからないように自分の部屋に戻ろうと、ベッドを出ようとした所でコネシマが部屋に入ってきた。
Kn「お、起きたか。おはようさん。」
『コネシマ…ごめん直ぐにここを出て…』
Kn「ええよええよ気にすんな。もう少しここで休んでけ。あれから6時間くらい寝てたんやから。」
げ…それは思ったより寝てたな…てことはもう夕飯の時間なのかな。よく見るとコネシマの手には食事がのったお盆が。
Kn「大先生と俺で事情は説明して、夕飯はここで食べさせるように言われたから持ってきた。」
そう言ってベッドの近くにあったテーブルにそれを置く。
Kn「立てるか？まだ具合悪いなら動かん方がええ。」
『いや、大丈夫だ。』
ベッドから立ち上がりソファに座ると手を合わせテーブルにある食事を食べ始めた。レバーを中心に鉄分が多く含まれている料理だった。空いた腹に食べ物が入ると徐々に体が温まってきて、食べ終わる頃にはもう元気になってた。
『ん、ご馳走様。もう走ったりなんだりしても平気だろうな。』
Kn「前から思っとったけど回復はやすぎん？寝て食うだけで貧血状態を治せるんやな。」
『そんなもんだろ貧血は。けどまぁ…ここに来てから寝る頻度は上がったな。』
特に少しでも血を吸われたあとは眠い。今回は気絶するほど吸われたので長く眠っていたのだろう。
Kn「…首、寝てる間にペ神に治療してもろたんやけど、俺思ったより深く抉ってたみたいで流石のAでも2、3日かかるだろうって言ってた。」
触ってみると包帯が巻いてある。いつもより厳重に。
『お前らは吸血鬼なんだ。元は人間に手加減なんてしないだろ。仕方ないさ。』
Kn「けど…あ〜…ここで俺が言うだけ論破されるだけやな。やめとこ。」
『そうしてくれ。んで、俺コネシマから聞いてないことあるんだけど。』
謝罪の言葉でもなく、労いの言葉でもなく。
Kn「…ごめ『違う』…えっと…あ、ありがとう。俺を助けてくれて。」
『どういたしまして。』
俺が笑って返せばコネシマもふっと笑ってガシガシと俺の頭を撫でた。大きくて暖かい手だった。
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紫【ゆかり】 - いいね！兄さんがドSなところとかドＳなところとか (2020年6月5日 8時) (
レス) id: 363e9bb990 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ~ちゃん�� - 白い尾を持つその人たち? あっ､､､ふーん(察し) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あっ風邪か。。。w (2020年5月26日 2時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
月 - ぉぉおおおおお!!!??何が無自覚なんだ!!??気になる〜!(´ω｀*) (2020年5月26日 2時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ~ちゃん�� - めっっちゃおもしろい！！ 無理せんように、頑張れ！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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