そんな偶然ありゅ？？ ページ28
…まず、俺が吸血鬼だと言うのはお前も知っての通りだと思う。だが、俺は他の奴らと違って純血の吸血鬼じゃないんだ。早い話、俺の祖母に当たる人が人間だった。俺は人間の血を少なからず引いている。だから、表世界の太陽の下でもある程度大丈夫なんだ。
そうだな…まだ俺が少年だった頃、祖父に連れられ表世界にいる祖母に会いに行った時公園に行ったんだ。けど太陽にはやはり弱くてな…しかも俺は金髪赤目。他の子供たちには奇妙に見られて相手にされなかった。木陰で座って公園を眺めていた時、一人の少女に話しかけられた。
「…ねぇあなた、とても綺麗な髪なのね。良かったら私とお話しない？」
…とな。その子は俺の珍しい髪色や目を怖がらずに話しかけてきて、最初は何か目論見があるのではと疑ったが話しているうちにそうでないと確信した。そして…俺はその子に恋をした。初恋だった。優しくて、綺麗な子だったんだ。お前と同じく青みがかった髪に黄金の瞳をしていた。
程なくして俺は裏世界に戻ることになり、名残惜しくもその子に別れを告げて、その子を心の隅に留めつつ今に至るんだ。
『──で、その子に俺が似てるからまた一目惚れした…と。』
Gr「あぁ、ちなみに去り際に金の月に赤い石が着いたネックレスをプレゼントした。」
はぁ〜なるほどね…てかグルッペンにそんな甘酸っぱい過去が…意外だ。…って、ん？金の月に赤い石？
『…ねぇグルッペン。そのネックレスってこれのこと？』
首に付けてたネックレスのチェーンを引っ張り出して飾りの部分を見せるとグルッペンは目を丸くした。
Gr「それっ…一体どこで…」
『俺の母さんの形見だよ。なんでも小さい頃貰ってずっと大切にしてたんだって。汚れたら磨いて、錆止めをしてね。でも…』
まさかこれの送り主が幼き頃のグルッペンとは。普通こんな偶然ある？そしてお互い顔を見合わせクスクスと笑った。
Gr「ははっ…そうか…まさかお前があの子の子供だったとは…そりゃ似るわけだ。」
『本当…こんな偶然あるんだな…』
まるで運命みたいじゃないか。ずっと前からこうなることが決まっていたような。そんなおとぎ話みたいなこと…いや、吸血鬼が存在する時点でおとぎ話もなにもないな。
Gr「…尚更、お前を見初めて良かったと思うよ。初めて運命とやらに礼を言いたいな。」
『確かに。俺もそう思う。』
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紫【ゆかり】 - いいね！兄さんがドSなところとかドＳなところとか (2020年6月5日 8時) (
レス) id: 363e9bb990 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ~ちゃん�� - 白い尾を持つその人たち? あっ､､､ふーん(察し) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
月 - あっ風邪か。。。w (2020年5月26日 2時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
月 - ぉぉおおおおお!!!??何が無自覚なんだ!!??気になる〜!(´ω｀*) (2020年5月26日 2時) (レス) id: f2a5c7d6f6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ~ちゃん�� - めっっちゃおもしろい！！ 無理せんように、頑張れ！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
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