ゞ ページ41
けれど、まだ血を飲むことに抵抗があるのかぐっと堪えてるのが分かる。…俺を傷つけたくないのは分かるけど、我慢しすぎだ。強硬手段で俺は短剣を取り出すと首に少し傷を付けて血を出させるとトントンにそれを見せて、
『はい、俺なら平気だから。飲んで。』
Tn「あ…う…」
戸惑ってはいたが少しして俺を抱きしめると首元に顔を埋めてこう言った。
Tn「…すまん。」
『んっ…』
一言謝ったあとその傷口に牙を突き立て血を啜り始めた。トクトクと血が体外に出ていく感覚と共にジリジリとした快感に似た感覚もした。度々トントンからは「ごめん、ごめん」と言われたが、
『うん、大丈夫、疲れてるんだよな。いつもみんなのために頑張ってるもんな。いつでもこうやって甘えていいからな。よしよし…』
貪るトントンの頭を優しく撫でながらそう慰め続けた。
暫くするとトントンは口を離して俺に寄りかかってきた。
Tn「なんか…腹が満たされて…ねむ…く…」
『それでいい。ベッド行こうな。』
ウトウトし始めたトントンに肩を貸してベッドに寝かすとまもなく寝息を立て始めた。
『ふぅ…思ったより粘られたが寝かすことが出来て良かった。』
やれやれ…トントンはド真面目すぎるんだ。吸血鬼という種族故に血の匂いには抗えないはずなのに俺に気を使ってあそこまで耐えるとは…全く…
『…もう少し人を頼れ。あんぽんたん。』
軽く小突くとうぅん…と唸り声は上げたが起きはしなかった。余程深く眠っているのだろう。
『後でみんなにも起こさぬように伝えるか。あぁ後グルッペンと大先生の監視もしなきゃ。一応ね。』
これを機に二人も考えを改めてくれればいいんだがな…そう思っているとエーミールが部屋に入ってきた。
Em「やはりここにいましたか。」
『エーミール、分かってたのか？』
Em「心優しいあなたのことです。きっとトントンさんの元へ行って血を差し出すのではと思っていました。首の治療しますよ。」
エーミールはテキパキと首を消毒し、包帯を巻いてくれた。
『ありがと。』
Em「礼を言いたいのはこちらです。トントンさんだけでなくあのサボり常習犯にも喝を入れてくれたそうですね。ありがとうございます。」
『俺がやりたくてやったことだ。』
Em「…深く、眠れていますね。暫くは起きないでしょう。」
『だな。』
吸血鬼とはかけ離れた寝顔のトントンを二人で暫く見守っていた。
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暁 - うっひょほおおおおお！！！！！(大☆歓☆喜☆)ｸﾞﾍﾍ (9月7日 20時) (
レス) @page10 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - （＾ω＾）さん» あぁぁあ申し訳ありませんご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2020年11月7日 10時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
（＾ω＾） - あの、44ページの所、grさんの一文が、htさんになってます。外部から失礼しました。 (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c41c19b82 (このIDを非表示/違反報告)
なきゃむきゃ - 好き (2020年11月1日 17時) (レス) id: b94c94b096 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - エロイ (2020年7月18日 21時) (レス) id: 1cf413de79 (このIDを非表示/違反報告)
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