優しいんだな ページ20
シャオロンに吸われた後、あいつは何故かこっちが戸惑うほどに体を労わってくれた。噛んだ場所には絆創膏を貼ってくれ、血が抜けて少し体温が下がってしまった俺に毛布を持ってきてくれた。
『…さっきまであんなんだったのに。なんで優しくしてくれるんだ。』
そう尋ねるとシャオロンは少し困ったように笑って、
Sha「少し、やりすぎたなって…Aの冷えてく肌を感じたから。…ごめんよ。」
なんだ、ちゃんとしてるじゃないか。ドSなのかと思ってたけど…意外と優しいんだな。
『…次からは気をつけてね。』
Sha「おん、お前もな。」
『んえ？』
Sha「何間抜けな声出しとるんや。もう分かってるやろけどグルッペンや大先生はもちろん、みんなAの血を狙ってる。朝も思ったけど…Aは少し無防備すぎるんや。ここは男所帯やぞ。」
…そういえば城の中ではあいつらしか姿を見ていない。となると女は俺しか居ないのか…そりゃ無防備って言われる訳だ。
Sha「ま、襲われたとしてもトントンやグルッペン当たりが察知して助けてくれるやろけど。でも来ない可能性もあるしな。…グルッペンに貰った短剣は？」
『え？ベッドに置いてあるけど…』
Sha「それを部屋でも常に身につけとけ。俺は善意で言ってるんや。ここは裏世界、俺ら以外にも魔物のお客が来ることがある。万が一に身を守れるように。お前は悪魔や人狼にも極上の餌となるからな。」
『…分かった、そうするよ。ありがとうシャオロン。』
ふふっと笑ってシャオロンに礼を言うと少し目をそらされた。どーした。
Sha「…俺もこう、かっこいいこと言ってるけどやっぱりお前の血はまだ飲みたいから、あんまりそんな可愛い笑顔向けんといて…我慢出来なくなる。」
…おっとそれは嫌だな。貧血起こしてぶっ倒れるのは勘弁したい。けど可愛い言われるのは心外だったな？恥ずかしいわ。
Sha「俺もう戻るな。暫くは寝てろよ。」
そう言ってシャオロンは去り際に俺の額に軽くキスをしてから去っていった。なんちゅーことして行くんだ……
『…寝てろ、か…でもこれ以上グダってると体がなまるんだよな…どーしよ。』
武術をやってる以上体は毎日動かさないと落ち着かない。筋トレでもしてるか。部屋でも出来るしね。決めた、体があったまったら筋トレしようそうしよう。
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暁 - うっひょほおおおおお！！！！！(大☆歓☆喜☆)ｸﾞﾍﾍ (9月7日 20時) (
レス) @page10 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - （＾ω＾）さん» あぁぁあ申し訳ありませんご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2020年11月7日 10時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
（＾ω＾） - あの、44ページの所、grさんの一文が、htさんになってます。外部から失礼しました。 (2020年11月6日 3時) (レス) id: 9c41c19b82 (このIDを非表示/違反報告)
なきゃむきゃ - 好き (2020年11月1日 17時) (レス) id: b94c94b096 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - エロイ (2020年7月18日 21時) (レス) id: 1cf413de79 (このIDを非表示/違反報告)
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