結晶が五十七つ ページ10
Gr「……」
「ぐげぇっ！」
グルッペンさんはその出来事に驚いたままの男の背中を踏み潰して気絶させると、改めて私たちの方に来た。
Gr「最後は俺も油断したな。」
Tn「Aがいなきゃ今頃体に穴空いとるわ。」
Gr「あぁ…A、ありがとうな。」
『いえ…あ、これ、お返しします。』
私は被せられていたグルッペンさんの上着を、脱いで返した。グルッペンさんはそれを受け取ると、また羽織った。
Gr「…よし、じゃあ帰ろうか。」
『はい。』
………
Os「途中で敵に襲われたぁ？」
Tn「おう。全部グルさんが返り討ちにしてたけどな。」
無事帰り着くことが出来た私たちは、お土産の琥珀糖を囲みながらオスマンさんたちとお茶を飲んでいた。
Gr「おおかた前に潰した組織の残員だろう。付けていた腕章に少し見覚えがあった。」
『(腕章なんてあったんだ……)』
そこそこ距離があったからあまり分からなかった。
Em「それは災難でしたね…お疲れ様でした。」
Gr「ま、Aとのデートは楽しめたし、いいんだが。な、トン氏。」
Tn「そーやな。オスマンと大先生には感謝するわ。」
Os「んふふ、良かった。」
さくさくと琥珀糖を口に含み紅茶を飲む。
Os「それにしてもええの選んできたなぁ！琥珀糖、紅茶にピッタリや。」
『見た目が結晶みたいだったので…つい。』
Em「おかげでいいお茶請けになりました。ありがとうございます。あとでゾムさんたちにもあげてきましょう。」
『そうしてください。』
元々は皆さんに買ってきたものだ。是非とも皆さんには食べて欲しい。そうしてゆったりとした時間を過ごしていると、部屋に今回の貢献者の1人である鬱さんが入ってきた。
Ut「お、帰ってきてたんや。おかえりぃ。」
Tn「…大先生、書類は？」
Ut「ひっ！そ、それは…」
どうやら私たちが出かけていた間もまたやっていなかったらしく、鬱さんはたどたどしく目を逸らした。それにトントンさんは軽くため息をつくと、
Tn「…まぁええわ。Aの礼もあるし、今回のサボりは見逃したる。」
Ut「っしゃあ！…じゃなくて！俺は用があってきてんねん。」
Gr「どうした？」
鬱さんは手元の端末をぶらぶら揺らしながら心底気が重そうに呟いた。
Ut「明日来るんやってさ、あのマッドサイエンティスト。」
Gr「ほんまか！？」
Tn「まぁじでぇ…？」
『？』
マッドサイエンティスト…？なんか、嫌な予感…
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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