結晶が五十六つ ページ9
着いた途端、尾行してた男の後ろにまた別の男たちが出てきて、私たちの前に立つ。大体5人…くらい？
Gr「ここら辺でいいか。さぁ…俺たちの時間、潰したことを後悔させてやろう。」
ギッと男たちを見据えグルッペンさんは言う。
Tn「よし、じゃあ俺が…」
Gr「いや、トン氏はAのそばに居ろ。俺がやる。」
Tn「は？」
Gr「久方ぶりに体を動かしたい。トン氏も知ってる通り俺はいつもはやらんが…別段弱くもない。これくらいの奴らなら俺もやれる。」
ぽかんとするトントンさんを横目にグルッペンさんは上着を脱ぎ、私に被せた。
Gr「帰ったら買った琥珀糖みんなで食べよう。トン氏の傍でいい子にしててな。」
『…はい。』
私が返事をすると額に柔らかい感触とリップ音が聞こえた。そして私から離れると、敵に目線を向ける。
Gr「トン氏、任せたぞ。」
Tn「言われなくとも。」
Gr「よし。…さぁ諸君！待たせたな！二度と顔出せんように俺が直々に相手をしてやろう！…来い。」
グルッペンさんが来いと言った途端一斉に男たちは殴りかかってきた。中にはナイフを持っている人もおり、私は本当に大丈夫なのかと思ったが…すぐにそれは杞憂に終わった。
Gr「…ふっ！」
「げぁっ！」
グルッペンさんは1人の腹に拳を当てて気絶させるとナイフを振りかざした男の腕を避けて掴み、投げ飛ばした。次は横から蹴りを入れようとした脚を地面にへばりつくようにしゃがんで避け、男の脚をはらって転ばせる。その途中、私たちの後ろから気配がしたと思えば、どこから出てきたのかまた違う人がいた。
『！トントンさ…』
Tn「ふんっ！」
「うがっ！」
トントンさんは来るのが分かってたかのように私を抱えたまま避けるどこに仕込んでいたのか粛清剣を男のうなじに振り下ろした。
『…え、それ大丈夫…』
Tn「峰打ちや。」
『その剣って峰あります？』
Tn「刃が潰れてるからな。」
『あ、なるほど…』
刃を触るとたしかに切れないようになっている。グルッペンさんの方も、その後はあっという間だった。長い脚を活かしての蹴りや絞め技を駆使して瞬く間に気絶した男の人たちが転がった。ふぅ、と一息ついたグルッペンさんがこちらに来ようとした時、
「くっ…そがァ…！」
『！』
男のひとりが体を起こして拳銃を取り出したので、私は咄嗟に手をかざし結晶をグルッペンさんの後ろに配置した。カキンッと弾かれるような音がなり、コロコロと小さな弾が落ちた。
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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