結晶が五十四つ ページ7
Gr「ここのスイーツはオスマンのお墨付きでな、俺も前に食べたが美味かった。長く歩いたしここで少し休憩しよう。」
店員さんに促されテーブルに座ると、メニューを開く。
Tn「グルさん何にする？」
Gr「俺はショートケーキ。Aは？」
『え、と…』
メニューは写真付きだったのでどんなお菓子があるかは分かりやすかった。でもほとんどは見たことがないから、どれも綺麗で、美味しそう。
『えと…じゃあこのいちごパフェ？がいいです。』
Tn「お、ええなぁ！じゃあ俺はシュークリームでも食おうかな。」
各々の注文をすると、間もなくしてお菓子が届いて私たちはそれを食べ始める。私の目の前にあるいちごパフェは、なんだかとてもきらきらしているように見えて、果実はまるでルビーのよう。まずはいちごを一粒と生クリームを口に含んでみた。
『…！』
Gr「美味いか？」
グルッペンさんの問いに私はこくこくと頷く。初めて食べるものがこんなに素晴らしいのは前のお菓子の1件で知っているが、これはまた別の素晴らしさだと思った。いちごの酸味と生クリームの甘さは絶妙で、本当に美味しい。
Gr「くく、羽が揺れているな。余程美味しいらしい。俺もひと口くれないか？」
『む、どうぞ。』
私は1さじ掬うとグルッペンさんの口に持っていく。するとぱくんと食べられた。
Gr「…うん。美味い。ここのはいいいちごが入っているようだ。甘いな。」
Tn「グルさん…あんた確信犯か？」
Gr「さぁな？」
すっとぼけたように言うグルッペンさんにトントンさんは少し呆れた声を出す。ぼそっと「間接キスやん…」と私には分からない単語が聞こえてきたけど、聞くのは後でにしとこう。…にしてもグルッペンさんはとても美味しそうにお菓子を食べる。この人はかなりの甘党らしく、頻繁にケーキやクッキーを買ってきては食べているので、たまにトントンさんに食べ過ぎだと怒られているのを見かけるくらいだ。
Tn「あ、Aほっぺたにクリームついとるぞ。」
『あ、ごめんなさい…』
Tn「ん、ちょっとじっとしててな。」
近くにあった紙の布巾でクリームを拭ってくれた。
『ありがとうございます。』
Gr「お前そこは舐めとるくらいの漢気見せろや。」
Tn「人前でやるわけないやろアホか！」
Gr「お前の声で注目受けるから落ち着け。」
グルッペンさんの指摘にうっとなりながらもトントンさんは黙々と食べ、私たちもしばらくして食べ終えることができた。
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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