結晶が九十四つ ページ47
後日……
『…ん…』
私は、妙に重い体に疑問を持ちながら瞼を持ち上げて、目覚めた。
蛇「A…！Aが起きた！」
雪「私、グルッペンさんたちに教えてくる！」
魔「私も！」
馬「大丈夫か？」
『タウロ…ルーゴも…みんな…？』
慌ただしい中、私は体を起こす。何故か体は酷く重かった。
馬「まだ辛そうだな。無理もない…でも熱は引いたみたいだ」
『私、なんでここに…確か、施設で…』
私はみんなを助けるために施設へと向かった。順調にすすんで、それで…？そう思った時、キユとキューちゃんがグルッペンさんたちを連れてきた。
Tn「A…！良かった、体はどうや？」
Gr「辛くないか？」
『えぇと…まだ体重くて…』
Gr「そうか。無理はするな」
『はい…』
曖昧に返事をしながら一体私はどうしていつの間にかここに居るのかと聞こうとしたら、何故か自分から香る血の匂いで、フラッシュバックを起こした。
黒幕との邂逅
その口から飛び出る事実
貫いた腹
壁に飛び散る肉片
伝わる確かな生々しい感触
そして周りで聞こえる「戻れ」という声…
『あ、あぁ…私、私…』
Tn「A…？」
『ご、ごめんなさい、私、みんなに酷いことを…！それに、ひと、ころして…』
逆上して、憎しみのあまり、勢いで人を殺した。あの人を殺さなくてもいずれ死んでしまう運命だったらしいし、死ぬまでどこかに閉じ込めてしまえばいい話だったのに。そしてその昂りを抑えられずに、私はみんなに敵意を…
『ごめんなさいごめんなさいっ…！私、知らない内にみんなのこと…！』
雪「そんな…！私たち、Aのおかげで助かったんだよ！」
馬「そうだ。結果的にみんな無事だったんだから、気に病むな」
『でも、でも…！』
なお私が嗚咽を漏らそうとすると、グルッペンさんは肩を掴んで諭す。トントンさんも手を握ってきた。
Gr「A、もういい。全部終わったんだ」
Tn「お前はあの黒幕のクズ以外は誰も傷つけてない！大丈夫、俺たちはなんともないから。子供たちも、無事だから」
『…！う、うぅ〜…！ごめんなさい…！本当に…！』
謝る私をトントンさんもグルッペンさんも優しく頭を撫でたり抱きしめてくれたりして、慰めてくれた。ルーゴたちも、特段咎めず暖かい目で見てくれていた。私のせい…私のせいで…でも、子供たちもグルッペンさんたちも無事なことに、安心した。
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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