結晶が七十八つ ページ31
ショッピがグルッペンに報告してから約1週間後…
『ふぁ…変な時間に目が覚めちゃった…』
私はあくびをしながら、ぺたぺたと薄暗い廊下を歩く。妙に静かな空間に、少し身震いした。
『早く、戻ろう…』
少し喉が乾いたので、水を1杯飲んでから部屋に戻ろうと歩みを進める。すると、食堂とはまた別の大部屋から、光が漏れているのに気がついた。
『誰か…いる？しかも1人じゃない』
匂いから察するに、2〜3人じゃない。もっと多く…もしくは全員いるかもしれない。どうしても気になって、私はそっと隙間から覗いて見た。そこにはなんと皆さん全員揃っていて、なにか話している。
Gr「──じゃあここはゾムが突撃して…ロボロと大先生はサポートだな」
Os「せやな。ならここは──」
なんて言葉。聞いていると、どこかに襲撃しに行くような…
Ut「…でもグルちゃん、ほんまにAちゃんには秘密のままにしとくんやな？君のいた施設見つけたって」
………え？見つけた？あの…施設を？
Gr「当たり前だろう。これ以上Aにトラウマを植え付ける訳にもいかんし、Aには大人しく留守番をしてもらう。オスマンにもなんとか言いくるめてもらうよ」
Tn「Aが人質になるのが1番最悪やからな…なら、最初から連れて行かん方が、お互い気は楽や」
Zm「………」
Kn「ま、それが妥当やろうな。あいつは戦い方を知らん。あの結晶は操り方を上手く使えば恐ろしい武器にはなるんやが…あいつは優しすぎる」
コネシマさんも、みんな納得したように頷く。それを聞いて、次には私は扉の向こうに進んでいた。
『どういうこと、ですか、今の』
Gr「っ…！？A、いつから…」
『ついさっきです。施設を見つけたと鬱さんが呟いたところから。その後の私を置いて襲撃するのも、聞きました』
驚いて目を見開くグルッペンさんたち。するとグルッペンさんは軽くため息をついて私に近づいてきた。
Gr「…なら、もう隠す術はないな。つい1週間前にショッピの報告で施設を見つけた。その後協力もあって今作戦立ての最終確認をしていたところだ。そして…悪いがお前にはここにいてもらう」
『…それは、私が弱いからですか。私では…足手まといですか』
私がそう問うと、グルッペンさんは眉をひそめて言った。
Gr「あぁそうだ。お前じゃ人質になるのがオチだからな。今回はここで大人しくしてろ」
珍しく…キツい言い方だった。…優しさ故だろうなと、感じ取れた。
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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