結晶が五十一つ ページ4
少し俯いていると、オスマンさんが私の肩に手をぽんと置く。
Os「言うとくけど俺もグルッペンも好きでAちゃんに構っとるんや。そんなに気に病まんでええよ？」
Ut「俺も別に女の子を着飾るの嫌いやないし。」
『…ありがとうございます。』
本当にこの人たちはどこまで優しいんだろう。もしかしたら厳しい環境で育った私への同情も含まれているかもしれないけど、私には十分にその優しさは身に染みた。
Os「うーん髪飾りどうしようね？」
Ut「いっそカチューシャ着けるか？あのうさぎ見たいにリボン付いてるやつ。」
Os「角があるから普通にカチューシャじゃないやつにしようや。…あ、リボンを髪に編み込むか！」
Ut「発想が女子やな！？」
Os「よし、そうなれば…使うのはワインレッドのこのリボンにしよか。大人っぽいやつ。」
オスマンさんはリボンを取り出し、ニッコリと笑う。そして手馴れたように髪に手を通しリボンと共に髪を編み込んでいく。するとあっという間におしゃれな髪型になった。
『わ…』
Ut「さっすがマンちゃん。じゃあ次はお化粧やな。肌白いからピンク系にしようか。」
Os「そやね。えーとまずは…」
するとこれもまた買ってきたのかほのかにいい匂いがする化粧品たちを取り出してきて、2人で相談しながら私の顔にぽんぽんと塗りつけたり、目元に線を引いたりする。…この人たち、普通の女の人より可愛くなれる方法を知ってる気がする。オスマンさんに関しては鬱さんの言う通り発想が女子で、私は尊敬の念さえ抱く。
Os「あとはリップやけど…ピンクと赤どっちがいいと思う？」
Ut「ピンクやないかそこは。」
Os「それもそうやけど…あえて濃い色でもいい気がすんねんよ…あ、じゃあAちゃんはどっちがいい？」
『え？』
Os「結局のところAちゃんに付けるんやし、ここまでやっといてなんだけどAちゃんに決める権利はあるで？」
そう言われて差し出された2つの口紅。キラキラが入ったピンクと………赫。
『……』
正直、どちらもとても綺麗だ。恐らくどっちを取っても構わない。でも…私にはピンクより、赤の方が目に付いたのだ。私の大切な人の…目の色。こっちを付けたらあの人たちはなんて言うだろうか。
『…オスマンさん、こっち…』
Os「赤？…うん、じゃあ貸してみ。」
Ut「どれどれ…おっ」
Os「うん！いい感じ！」
オスマンさんに口紅を渡せば、丁寧に塗ってくれた。そして出来上がった私は──
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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