結晶が七十五つ ページ28
私は静かにトントンさんの方に歩み寄ると、じぃっと顔を覗き込んだ。
Tn「ど、どしたん…？」
『トントンさんもしかして…徹夜してました？』
Tn「え"っ」
『また隈が出来てますよ。真面目なところがトントンさんのいいところですけど…やりすぎはよくありません』
正論だと言わんばかりに、トントンさんは項垂れる。
『でも…徹夜は分かりますがそこから戦略ゲームをやることは少し分からないです。まさか無理やり引きずってきたとか？』
Gr「…すまん。頭の中でいい作戦が出来上がったものだから…早く実践してみたくて1番理解のあるトン氏を思わず…」
『…はぁ』
軽くため息をつけばグルッペンさんはらしくもなくびくっと跳ね上がる。とりあえず私はトントンさんを絡めてる結晶に触れて分解する。
『まずトントンさんは寝ましょう。私も行きますから』
Tn「はぇっ！？それって…」
『一緒に寝ましょ？そうしないとトントンさんなら途中で起きてまた続きやりかねません』
Gr「えっ、俺は…？」
『グルッペンさんはかわりにトントンさんの仕事をしてみてはどうですかね。自分でトントンさん引っ張り出してきたんですから、責任は取った方がいいですよ』
さらっと私が述べれば、割とショックを受けた顔をしていた。私はそんなグルッペンさんの方の拘束も解くと、引き寄せて2人にぎゅうっと抱きつく。
『…別に、グルッペンさんが嫌いになったわけじゃないので、安心してください。トントンさんも、体が心配だから言ったんですよ。テンションに任せて真剣でやり合って…おふたりとも怪我がなくて、よかったです』
Gr「…すまなかった」
『いいんですよ。でもそういう所は、やはり他の皆さんと似たようなところありますね』
Tn「否定できん…」
戦うことにおいて、リアルでもゲームでも熱中するところは、この組織の人達総じての特徴らしい。
Gr「ま、今回はAに免じて妥協するとしよう。戦略ゲームの続きはまたの機会に…」
『あの…トントンさんそろそろやばそうなんでその話は後にしてもらっても？』
アドレナリンが切れたのか徐々にうとうとしてきたトントンさんの体を支えながら言った。
Gr「…お前もなかなか言うようになったな？」
『…なんででしょうね、好きになればなるほど、ちゃんと言わなきゃいけないって思うのは』
くすっと笑ってそう返すと、私はトントンさんをひっぱって部屋を出た。
Gr「…遠回しに告白されるのも、悪くないか」
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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