結晶が七十二つ ページ25
『まず…私の結晶ですね』
私は目の前に一つパキパキと結晶を生み出すと、それを見せながら説明し始める。
『私の結晶は、いわゆる私の魔力から構築されています。だから、手をかざすなりなんなりすれば、遠くにも結晶は配置できるんです』
Zm「あれ？ペ神からは体力のある限り生み出せるって聞いたんやけど…魔力と体力は別やないの？」
『そうですね。でもあながち間違ってはいないんです。簡単に説明するなら…ゲームのMPとHPですかね。普通ならこのふたつは大抵MPの方が多かったりしますけど…私の場合MP＝HPなので。体力が無ければ結晶は生み出せない』
だから、疲れた時に結晶を作れと言われても、かなり厳しいところがある。
『それともう1つ。私の結晶の最大の特徴としては、生み出したあとも丸一日の間なら遠くからでも操れることです』
Zm「なんで丸一日？」
『その間ならまだ結晶に魔力が残っているので、それを使って結晶を変形できるんですが…魔法石みたいなのとは違うので、丸一日経つと魔力は消えてただの綺麗な石になります。でも私がその結晶に再び魔力を込めればまた操れるようにはなりますが。ちなみに遠すぎると操れませんけどね。大体半径5mくらい…かな。』
Zm「はえー…あ、じゃあさっきの結晶が砂になって吸い込まれたやつは？」
『それはまだあの結晶に魔力が残っている状態だったので、分解して吸収しました』
Zm「なるほどなぁ」
うんうんと理解したように頷きながら、ゾムさんは言う。
Zm「…ちなみに、魔力があるってどんな感じ？それと魔力を操るってどうやんの？」
『…よく、分からないです。異種族たちは大体超能力とか魔法を持ってますけど、魔力自体は私にもよく理解は出来てないので…こう、その、イメージを強く持ってやってます』
Zm「ま、それもそうか。しかも施設育ちなら尚更やな。その結晶の仕組みも、自分で繰り返し結晶を生み出して理解したって感じやろ？」
『はい』
Zm「話聞いてるとかなり応用は効くよな。さっきみたいな拘束もできるやろし、遠くからでも操れるなら油断した相手の背中に転がった結晶で傷つけるのもできるよな」
『あ、なるほど…』
やはり戦闘事はゾムさんに頼る方がいいな。応用の仕方を分かりやすく教えてくれる。
Zm「見た感じ俺らの役に立ちたいんやな。お前がそうしたいなら俺は止めへん。でも心配はさせんなよ」
『…はい』
わしゃわしゃと撫でられて、なんだか心がぽかぽかしていた。
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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