結晶が六十つ ページ13
くられ先生を見送り、2人で廊下を歩きながら先程の部屋に戻る道中、
Tn「…な、グルさん。さっきくられ先生が置いてったあの薬…」
Gr「あーあれは…」
実は先程話の途中で差し出された小瓶。くられ先生は人に害はないが面白いことになる薬としか言ってくれなかった。
Gr「…大先生あたりに飲まそう。書類やらん罰で。」
Tn「書類やらんって理由ならグルさんも当てはまるんやけどな〜〜〜〜？？」
Gr「ぐっ…とりあえず薬については一旦置いておくからな。」
そう言いながら部屋の扉に手をかけ入ると、そこには床に転がる空の瓶と、こんもりと盛り上がった服。
Tn「えっこれ…Aの服やんな？」
Gr「ま、まさか…」
グルッペンが恐る恐る盛り上がっている服をめくろうとすると、もぞもぞとそれが動き、中からAに似た容姿の幼女がぷはっと出てきた。それに2人はあんぐりと口を開ける。
Tn「な、な、なんやこれぇ！？A、Aなん！？あ、ちゃんと翼とか生えとる！」
見ると背中には小さな翼、服の隙間からはまだ小さくて細い尻尾が覗いている。
Gr「こっ、こっ、これってどう触れればええんや…？」
思わず関西弁で言いながらAに近寄りわなわなとグルッペンは行き場の無い手を右往左往する。それを見かねたトントンはグルッペンの横に行くと、
Tn「グルさん子供の相手とかしなさそうやもんな。よいせ。」
そっとAを抱き上げて、ぽんぽんと背中を撫でる。すっかり服もぶかぶかで、落ちそうになるのを支えた。
Tn「近くに落ちてる小瓶を見るにどーやら間違って飲んだらしいなぁ…でもまさか幼児化する薬やとは。」
『？』
顔を覗き込めばはてなマークを浮かべながらAはトントンを見上げる。
Gr「歳を見るにまだ4歳ほどか？話せるのかね…」
『きゅ、』
Tn「お？」
『きゅーん……？』
Tn,Gr「「ん゛ん゛ｯｯ！！」」
か細く鳴いたAに思わず胸を撃ち抜かれるような感覚を覚える。
Tn「な、なんやこの可愛い生き物は…」
Gr「これが母性本能というやつか…？」
Tn「と、とりあえずくられ先生に連絡してどれくらいで効力切れるのか聞かな！」
2人して頷き合い呼びに行こうとした時、
Zm「あ、」
Tn,Gr「「あ、」」
Zm「と、トントンとグルッペンが小さい子攫ってきたぁぁぁぁぁ！」」
Tn,Gr「「違うっ！」」
その大声で瞬く間にメンバーが集まり、2人はこうなった経緯を1から説明することとなった。
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Minto - 完結おめでとうです！とっても夢主(？)の子の発言の一言一言が可愛かったです！ (2021年4月5日 8時) (
レス) id: 018cf43ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ありがとうございます！楽しんでもらえたようでなによりです!!!!!! (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます！大好きになると言っていただけて光栄です！ (2021年4月5日 7時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅぅぅ！！！連載当初から大好きでした！うぅぅぅ………………………尊い……… (2021年4月5日 7時) (レス) id: 5a1e05369f (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 完結おめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁす！！！ノアさんの作品めっちゃ好きでした…これからは大好きになります！ (2021年4月4日 23時) (レス) id: 02c3934955 (このIDを非表示/違反報告)
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