お薬騒動 ページ16
この日、俺は珍しく研究室から出てきたくられ先生と会うため食堂へと向かっていた。くられ先生はグルッペンの元で薬を研究している科学者で、太陽を耐える薬や、人間の匂いを消す香水を作ったのも彼だ。彼は基本研究室に籠り実験ばかりしているため俺もここに来てから数回しかあったことは無い。
初めて会った時、珍しい血なら少し貰えないかと太く大きな注射を持ち出し採血を迫られた時があって、グルッペンたちに怒られていた。その時は普通の注射でならいいと、採血は了承した。くられ先生も吸血鬼だそうで、血には興味あるみたい。その時なぜ飲みたいとかは言わないんだ？と聞いたら、
krr「確かに血自体には興味あるけど、私は実験にしか目がないものでね。食欲よりそっちの方が勝ってしまう。だからいきなり襲ったりはしないから安心してね。」
…と言われた。襲われないのはいいけどいきなり注射持ち出すことはあるのかな…とそんときは思ったが気にしないことにした。話は戻って食堂に着いた俺は扉を抜けると何故か誰もいない。
『あれ？居ると思ったんだけど…うん？』
周りを見渡しているとテーブルの上に何やら小瓶が置いてあった。見た感じただの栄養ドリンクのようだ。
『ちょうどいいや。喉乾いたしこれ飲もう。誰かのだったら後で謝ればいいし。』
そしてその時ちょうどくられ先生と大先生が部屋に入ってきて…
krr「あ！それのんじゃダメ！！」
『んえ？』
そう言われた時にはもう遅く、俺は小瓶の中身を一気に飲み干した後だった。そしてそのまま何も分からなくなった。
………
krr「あ〜…やってしまった…」
Ut「え、A…ちゃん…？」
目の前の光景に後悔の声を漏らすくられ先生と、驚きの声を上げる大先生。無理もない。そこにはだいたい6歳ほどまで背が縮み、くりくりした目をしたAがそこにいたのだから。
krr「失敗作をテーブルに置きっぱなしにしてしまったのが悪かったな…すまないねA。」
謝るくられ先生にこてんと首を傾げながら、
『あなた、だぁれ？』
と、幼い声で聞いた。
Ut「記憶まで幼児化しとるやないの…にしても可愛ええなぁ…Aちゃんこんなんやったんやな。」
マジマジと見つめてる所にシャオロンとコネシマが入ってきて、その光景に目を丸くすると、
Sha「お、おま、ついに子供作ったのか！？」
Kn「とうとうやったか大先生ww」
Ut「違うわい！」
慌てて大先生は2人に事の始まりを話す。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノア(プロフ) - 黒猫さん» ご指摘ありがとうございます。少し編集させていただきました。 (2020年7月19日 7時) (
レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - ２４ページの最初の方ｋｎさんが喋っていることになってますよ (2020年7月18日 23時) (レス) id: 1cf413de79 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - 面白かったです！星も綺麗ですよ(*´▽｀*) (2020年6月26日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
一月鈴華(プロフ) - ロリ化の話最高すぎです！ニヤニヤしながら更新待ってます！ (2020年6月22日 8時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー - 面白いです！しかも私も吸血鬼パロ好きなんですよー(⌒▽⌒)ｵｿﾛｲﾃﾞｽﾈなので気長に更新、お待ちしておりますー (2020年6月7日 18時) (レス) id: b386527986 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
