お礼のプリンと表世界 ページ12
無事に寝ている間に痛みが引いて、俺は女の子の日の辛い時期を乗り越えることが出来た。起きた時コネシマにお礼を言ったら、
Kn「…お前、もうちょい自分の体質のこと考えろよ。」
と、しみじみと言われた。…別に一緒に寝たくらいで何かあるもんかな。まぁそれは置いといて。俺はお礼のためキッチンを借りて久しぶりに料理をすることとなった。作るのはプリン。え？料理出来るのかって？これでも一人暮らしの時期あったんだかんな料理くらいできますよ。
甘いものが苦手な人でも食べやすいように甘さを控えめにして、カラメルも大人の味にした。普段のお礼も兼ねてメンバー全員の分を作り、冷やしていると大先生がやってきたので試しに味見させたら、
Ut「うまっ！程よい甘さで…これならシッマも平気やろな。」
といってくれた。俺がそれに安堵した所で、ちょうど食堂にコネシマがやってきた。
『あ、コネシマ！ちょうど良かった。これ、お礼にどうぞ。』
Kn「…プリンかこれ。俺甘いのそんな得意じゃないねんけど…」
『そう言うと思って甘さ控えめで食べやすくしたんだ。大先生にも毒味させたけど大丈夫だってさ。』
Ut「毒味とか物騒な言葉使わんといて！？…まぁでもシッマでも食える美味さやったで。とりあえず食べてみぃや。」
大先生にも促されコネシマはスプーンをとりそれを口に運んだ。するとパァっと表情が明るくなり一言、
Kn「…美味しい。いけるなこれ。」
そう言ってあっという間に一個を完食してしまった。
Kn「めっちゃ美味かった…も一個食っていい？」
『メンバー1個ずつしかないからまた今度な。喜んで貰えてなによりだ。』
Ut「ほんまできた子やわAちゃん。料理も出来て気もくばれるとか…良かったなシッマ。」
Kn「おん。」
使った道具を洗って拭きながら話していると、ふと視線を感じて扉の方へと目を向ける。するとそこには、
Gr「……(じー…」
Os「……(じー…」
オスマンとグルッペンがこっそりこっちを見ていたのだ。
『…なにやってんのさ。食べたいならこっちおいで。』
物欲しそうに見つめる2人を手招きすると嬉しそうに寄ってくる。
Os「いやぁなにか甘いもん欲しくて食堂に来たら楽しそうな声が聞こえて…」
Gr「聞き耳を立てていたらプリンの話をしていたからな！つい…」
『じゃあ持ってくるから少し待っててよ。』
そしてプリンを冷蔵庫から取り出して差し出すと、目を輝かせて食べ始め口々に美味しいと言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 472人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノア(プロフ) - 黒猫さん» ご指摘ありがとうございます。少し編集させていただきました。 (2020年7月19日 7時) (
レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - ２４ページの最初の方ｋｎさんが喋っていることになってますよ (2020年7月18日 23時) (レス) id: 1cf413de79 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - 面白かったです！星も綺麗ですよ(*´▽｀*) (2020年6月26日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
一月鈴華(プロフ) - ロリ化の話最高すぎです！ニヤニヤしながら更新待ってます！ (2020年6月22日 8時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー - 面白いです！しかも私も吸血鬼パロ好きなんですよー(⌒▽⌒)ｵｿﾛｲﾃﾞｽﾈなので気長に更新、お待ちしておりますー (2020年6月7日 18時) (レス) id: b386527986 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
