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気が付いたら、外が明るくなっていた。眠れたのかどうか、定かではない。
会う人皆に顔色の心配をされてしまったから、鏡を覗いてみるけれど、いつもとの違いが分からない。
今日は陽花戸中との練習試合。いつも通り、塔子ちゃんとストレッチやパス出しをするけれど、何かがおかしい。体が上手く伸びない気がするし、ボールを蹴り損ねたり、受け取れなかったり。塔子ちゃんだけでなく、皆から強く勧められて、足取り重くベンチへと戻ると、横に立っていた監督に声をかけられた。
「霧野さん、しばらくキャラバンの方で休んでいなさい」
「……どうしてですか？」
「意味が分からないのなら、あなたは今後試合には出せないわ」
「待ってください！確かに今日は調子が悪そうだけど、今後もなんて、Aが何かしたんですか？」
「何と言われても、霧野さんの今の状態が続くようなら、キャラバンから降りてもらうことも検討しているわ」
「なっ」
私の状態、なんて。わからない。今日は寝不足で上手く動かせないだけだから、今後も続くことはないのに。痛いところも、怪我も無い。どうして？
ぐるぐると考えてしまうけれど、秋ちゃんが一緒に行ってくれるらしく。大丈夫だよ、と、皆に笑いかけて、言われた通りにキャラバンへと向かうことにした。
「秋ちゃん。私、どこか変なのかな」
「私も分からないけれど、今日はゆっくり休んで？後で、練習試合の事は教えるから」
「うん、ありがとう。頑張ってね」
ドアが閉められて、ひとり、キャラバンの中。こんなに静かなのは、いつぶりだろう。目に付いた席に座り、目を閉じると、思考が次々と移り替わっていく。ゆっくりと、意識が沈んでいった。
家では家族と、学校では皆と、幸せな生活。これは、夢だ。
怪我をした仲間も元気にしていたり、学校も綺麗なままだから、夢なんだ、とすぐに分かった。けれど、夢だとしても、この温かさを手放したくなくて。現実を見ないといけなくて。
みんなに、あいたい。
「監督！どういうことですか！？」
「……よく、彼女を見てみることよ」
「それだけじゃ分かんないよ！」
「Aをよく見る、か。俺達が気付いていないだけで、何かあったのかもしれない。早く原因を見つけて、Aに復帰してもらおう」
「ああ！」
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セロハン - 表現などにすごく引き込まれました！ここら辺は見ていてとても悲しくなるので手が止まりそうになります。大変だと思いますが作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます‼︎ (12月27日 21時) (
レス) @page17 id: 0fe5dcb2f7 (このIDを非表示/違反報告)
アイセ(プロフ) - 今日見つけ夜中だというのに楽しくて一気に読んでしまいました！この作品の更新を勝手ながら待たせていただきます…！アレスやオリオンという新作ではなく無印の夢小説を求めてた民としてはすっごく嬉しかったんです！続きを心待ちにしております！ (11月9日 4時) (レス) @page17 id: 6d7754e057 (このIDを非表示/違反報告)
女アスパラ - 主さん大丈夫ですか？私はこの作品が大好きです主さんのお話を読むことが何よりの幸せです‼主さんさんが投稿してくれてたら飛んで見に行きます‼この作品が大好きです更新ずっと待ってます (10月22日 19時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちー(プロフ) - この作品がすごく好きで、何度も読ませていただきました。自分のペースでの更新で、無理なさらないでください！ (10月11日 1時) (レス) @page17 id: 57a1c57efc (このIDを非表示/違反報告)
雨宮(プロフ) - 150話おめでとうございます！相変わらずの更新速度ですねありがとうございます！ (9月30日 17時) (レス) @page7 id: ff30a51e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2023年9月29日 14時
