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皆が驚きで、上手く声が出せない中。嬉しそうに立向居くんに駆け寄っていく円堂くん。最初に挨拶をした時のように、笑顔で手を取って、思い切り振り回している。
立向居くんは、ゴッドハンドの映像を見て、何度も何度も特訓を続けたと聞く。映像を見て身に付けるなんて、きっと才能もあるかもしれないけれど、相当な努力も積み重ねてきたはず。
けれど、傍で見てきた私達はともかく、円堂くんが当たり前のようにゴッドハンドを使う姿しか見ていない皆は、不思議そうな表情を浮かべている。
「でも、そんなに凄いことなのか？」
「そうやん。あんなん、手をばーって出して、わーってやったら、できるんちゃうん？」
「円堂は、ゴッドハンドを身に付けるために、それこそ血が滲むような特訓をしたんだ」
帝国学園との試合のために、毎日遅くまで練習して、自分のものにした円堂くん。あの時の私は、あまり夜の練習には付き合っていなかったから、詳細までは聞けていないけれど。酷くボロボロになっても、諦めなかったことを覚えている。今まで何度も力になってくれた、雷門メンバー皆の、大切な必殺技。
円堂くんと立向居くんのゴッドハンドがぶつかり合う。眩しい光と砂埃が巻き上がる程、びりびりと凄さを感じる。お互いに譲らず、どちらからともなく必殺技が姿を消していく。立向居くんのゴッドハンドは、本物だと皆に知らしめた。
2人が楽しそうに話していると、戸田くんの提案で、合同練習をすることになった。他のチームとの練習は新鮮で、自然と笑顔になってくる。
ボールを持った相手にぴったりと着いて、パスを出す隙も、進ませる道も作らせない。
「霧野さん、だよね」
「うん。どうかしたの？」
「君のディフェンス力、ずっと凄いと思っていたんだ。やっぱり突破は簡単ではなさそうだ」
「ありがとう。でも、私はまだまだだよ」
不意に褒められた事に驚くけれど、ボールから意識を逸らさずに、足を器用に動かして足元から掠め取った。そのまま前へと繋ぐため、ドリブルで上がっていき、パスを出す。受け取った鬼道くんが、褒め言葉を投げかけてくれて、益々楽しい気持ちになった。いつもの練習が楽しくない訳ではないけれど、機械を使うよりも、やはり土を踏みしめて練習をする方が、気分は上がってしまうから。
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祝150話。
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セロハン - 表現などにすごく引き込まれました！ここら辺は見ていてとても悲しくなるので手が止まりそうになります。大変だと思いますが作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます‼︎ (12月27日 21時) (
レス) @page17 id: 0fe5dcb2f7 (このIDを非表示/違反報告)
アイセ(プロフ) - 今日見つけ夜中だというのに楽しくて一気に読んでしまいました！この作品の更新を勝手ながら待たせていただきます…！アレスやオリオンという新作ではなく無印の夢小説を求めてた民としてはすっごく嬉しかったんです！続きを心待ちにしております！ (11月9日 4時) (レス) @page17 id: 6d7754e057 (このIDを非表示/違反報告)
女アスパラ - 主さん大丈夫ですか？私はこの作品が大好きです主さんのお話を読むことが何よりの幸せです‼主さんさんが投稿してくれてたら飛んで見に行きます‼この作品が大好きです更新ずっと待ってます (10月22日 19時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちー(プロフ) - この作品がすごく好きで、何度も読ませていただきました。自分のペースでの更新で、無理なさらないでください！ (10月11日 1時) (レス) @page17 id: 57a1c57efc (このIDを非表示/違反報告)
雨宮(プロフ) - 150話おめでとうございます！相変わらずの更新速度ですねありがとうございます！ (9月30日 17時) (レス) @page7 id: ff30a51e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2023年9月29日 14時
