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その後も、ボールに触れることができなくて、一方的に点差が広がっていく。ジェネシスが15点目を決めたところで、円堂くんが倒れてしまった。心配と不安、焦りの色がより一層濃くなる。続行不可と思われたけれど、ゆっくりと立ち上がる円堂くん。闘志は、まだ消えていない。
「諦めなきゃ、必ず反撃のチャンスが来る。だからそれまで、このゴールは、俺が守る！」
その言葉に、1点を返そうと、折れかけた心を持ち直す雷門イレブン。それぞれがポジションへと戻っていくけれど、試合開始前と比べて、様子が変に見えるメンバーがひとり、ふたり。
とうとう、ジェネシスの繋ぐパスを奪うことに成功した。鬼道くんから吹雪くんへパスが回り、その背中には皆の声援が投げかけられる。すると、何かがあったのか、吹雪くんが怯んだ一瞬の隙を付かれ、ボールは外に出されてしまった。
もう一度、吹雪くんへボールが渡されるけれど、受け取った姿は明らかにいつもの姿ではなかった。ディフェンスに阻まれている訳ではないのに、まるで、何かと戦っているような。
「エターナルブリザード！」
悲鳴に近い声と共に放たれたエターナルブリザードは、ジェネシスのゴールキーパーが簡単に止めてしまった。あんなに簡単にこちらのシュートは止められてしまって、相手のシュートは決まってしまうなんて。自分の目で見ていることなのに、信じられなくて。座り込んでしまった吹雪くんに、ゴール前から円堂くんが声をかけている。応えているのか分からないけれど、声を聞きとることはできなかった。
ジェネシスのメンバーは更に加速して、気付けば20対0。グランにボールが渡って、必殺技の体勢を取る。すると、眩しいシュートに向かって、叫び声を上げながら走り出す吹雪くん。シュートコースに割り込むと、吹雪くんの頭に直撃してしまい、気絶してしまった。それを見て、今は試合中だというのに、すべてを忘れてベンチを飛び出した。
秋ちゃんが、頭の下にタオルを敷く。皆が吹雪くんに声をかけるけれど、固く閉ざされた目は、すぐに開きそうにはない。救急車を呼ぶ、と、立向居くんが飛び出して行った。
ゴールを守ったと言えば、その方法は悪いけれども聞こえはいい。けれど、純粋に守りに向かったようには見えなかった。彼を動かしているのは、一体何なのだろうか。
試合は終了。ジェネシスは黒い霧と共に姿を消して、吹雪くんは病院へと運ばれた。
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セロハン - 表現などにすごく引き込まれました！ここら辺は見ていてとても悲しくなるので手が止まりそうになります。大変だと思いますが作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます‼︎ (12月27日 21時) (
レス) @page17 id: 0fe5dcb2f7 (このIDを非表示/違反報告)
アイセ(プロフ) - 今日見つけ夜中だというのに楽しくて一気に読んでしまいました！この作品の更新を勝手ながら待たせていただきます…！アレスやオリオンという新作ではなく無印の夢小説を求めてた民としてはすっごく嬉しかったんです！続きを心待ちにしております！ (11月9日 4時) (レス) @page17 id: 6d7754e057 (このIDを非表示/違反報告)
女アスパラ - 主さん大丈夫ですか？私はこの作品が大好きです主さんのお話を読むことが何よりの幸せです‼主さんさんが投稿してくれてたら飛んで見に行きます‼この作品が大好きです更新ずっと待ってます (10月22日 19時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちー(プロフ) - この作品がすごく好きで、何度も読ませていただきました。自分のペースでの更新で、無理なさらないでください！ (10月11日 1時) (レス) @page17 id: 57a1c57efc (このIDを非表示/違反報告)
雨宮(プロフ) - 150話おめでとうございます！相変わらずの更新速度ですねありがとうございます！ (9月30日 17時) (レス) @page7 id: ff30a51e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2023年9月29日 14時
