思い出す ページ13
みりかside
まこもと もこに事情を話した。
仲良くなるにつれ、「信者」と呼ばれるくらいに私を慕ってくれる二人を見て、信頼できると思ったのだ。
いくら まこもと もこでも、流石に私を最低なヤツだと罵るだろうと思い、覚悟を決めて事情を打ち明けた。
だけど、そんな必要は一切なかった。
二人は私の辛い気持ちを理解して、私を「優しい人」と言ってくれた。
二人が何を言っているのか分からず、目を丸くした。
そんな私を気にする素振りもなく、二人は姉を いじめる事に協力すると言ってくれた。
王子様の耳に Aが いじめられていること、また、いじめられている場所などが入るように仕向けてくれたり、
こんな方法なら暴力を振るわずに、姉を傷つけずにすむのでは何て提案もしてくれた。
全て、姉に手をあげる度に泣いている私を想っての提案だった。
カッターキャーを持ちかけられたときは驚いたけど、二人が私を傷つける筈がなくて。
私がやる、と もこが提案してくれた物だった。
だけど、大切な友達を私のために傷つけるなんてことは したくなくて。
私がやると言って私がカッターキャーをした。
やらなければ良いのでは、何て心の片隅で思ったものの、傷つけられる者の気持ちも一度 味わっておきたかった。
自分で つけた傷が痛くて、熱くて、血を見るだけで頭が真っ白になりそうだった。
だけど、痛みを ちゃんと受け入れた。
姉や「ママ」の痛みを感じ、胸が苦しくなった。
その痛みを忘れないように、私は時折リスト カットを するようになった。
泣いては切って、謝っては切る。
落ち着きを求めてるんじゃない。
生きてる事実？
そんなの確認しなくていい。
私が傷つけた人達の痛みを忘れないように。
私が、悪に完全に染まらないように。
私にとってリスト カットは、交通事故を防ぐ お守りのようなものになった。
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すや - なんか『美人な妹ブスな私』が見れなくなってしまいました・・あの小説好きなのに・・・久しぶりにみたいよ〜 (2022年2月27日 20時) (
レス) id: 9da1731d0c (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - りんご?さん» すみません、間違えてました(汗)ご指摘ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2019年12月14日 13時) (レス) id: 0f00d408d9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご?(プロフ) - 父が母に叩かれているだとお父さんが叩かれてる意味になるので、¨母が父に叩かれている¨だと思います…おせっかいすみません！！どうしても気になってしまったので(~_~;)小説とても面白いです！！ (2019年11月28日 1時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ x他1人 | 作成日時：2019年10月9日 22時
