二人の正義 ページ9
二人は握手をし一応仲直りはできた。
二人の間には少しのヒビができてしまったけれど、完全に割れなくて良かった。
「じゃあ…グリフィンドール寮、５学年ジェームズ・ポッターから１００点減点」
「え、ちょ？！」
「同じくグリフィンドール寮、５学年シリウス・ブラック。同様に１００点減点。」
「はぁ？！」
「次にスリザリン寮、５学年セブルス・スネイプ。君にも１００点の減点を言い渡す。」
「わ、わかりました…」
「ちょっと、１００点って…」
「当然の事じゃないかな。にしても、どうしてスネイプくんを此処まで虐めるの？」
「それは、スリザリンだし、最近は闇の魔術を僕らに使うようになったし！」
「……人にはね、それぞれ正義があると思うんだよ。君らの場合はスリザリンは悪という正義。」
「俺らのってか事実だろ！それにスニベルスに攻撃したりやってることは正義！！制裁を下したんだ！！」
「はぁ！？何なのそれ！！正義って！人を虐めておいて正義を語ってんじゃないわよ！！」
「ちょｯ！！離せよ！！」
「リ、リリー…落ち着いて！」
理由を聞いた姫は堪忍袋の緒が切れたのか、ブラックの胸ぐらを掴み
怒りからか顔を赤く染めながら言葉をぶつけた。
ポッターはアワアワしながら姫をなんとか宥めようと必死にしていた
「落ちるける訳ないでしょ！！！あなた達何したか分かってないの？！」
「落ち着いて。…皆が皆、そうじゃないでしょ？実例として私がそうだ。私何かしたかな？してないよね。」
「でも！！」
「まぁ、まぁ、落ち着いてって。君らがした虐めは、正義の否定と正義の押しつけだ。スネイプくんが自分と同じじゃないからといって、虐めていい理由にはならない。わかるね？」
「……」
「確かに君らに攻撃をしたりした事はしてはいけない事だ。でも闇の魔術や呪文を勉強する事は悪い事ではない。彼を責めるのはその知識を誤った使い方をした時だよ。」
言い返せないのか、ポッターは黙りこくった。
もしかしたら納得してくれたのかもしれない。
「スネイプくんも攻撃し返した事は悪い事だとわかるね？」
「はい、」
「ん、よろしい。」
「で、でも2人で２００点は…」
「私はこれでも優しい方だと思ってるけど…私が校長なら停学か強制退学かな。」
「た、退学？！ちょっと待ってくださいよ！！」
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作者名：yuu／遊 | 作成日時：2024年1月8日 14時
