最悪の状況 ページ6
「はい、これ今日の分ね。」
「ありがとうございます」
「あ、喋った。」
「僕は覚悟したんです。」
距離を取る事についてだろうか。
「そっか」
「ふぅ、い、いただきます」
ｺﾞｸｯ
「う”ぅ”〜、」
「まずいよね。この薬」
「美味しくはありませんねって、飲んだんですか？！」
「飲んだよ。」
「ダメでしょ！！毒です毒！！」
「大丈夫大丈夫。あと3時間くらいしてお腹に馴染んだら甘い物食べていいからね。はいこれ、ミルクチョコレート。」
「いいんですか？」
「もちろん。よく頑張りました。じゃあ次は体調観察ね。」
「はい」
「今日の体調は？」
「ちょっと気だるさがあります」
「他には？」
「関節がほんの少し痛みます」
「風邪っぽい症状だね。いつもこんな感じ？」
「はい…」
「わかった。しばらくその状態かそれ以上が続くだろうけど、辛抱だよ。」
「大丈夫です、慣れてますから」
「…そっか、じゃあ気をつけて帰ってね。」
「失礼します」
あれから一週間。
今日は満月の日だ。
今日は薬の効果なんかを見るため、マダム・ポンフリーに代わり私がついていくことになった。
「はぁ、嫌だ…」
「私がついているよ。大丈夫。あ、ごめん。少し忘れ物をした。先に屋敷に行っていてくれ。」
「でも、大丈夫なんですか、Aさんアニメーガスとかじゃないですよね、」
「大丈夫だよ。きにしないで。これ持って言ってね。」
「…わかりました。先に行ってます。」
恥ずかしいことに予備の薬を忘れてしまった。
ルーピンくんに薬を持たせ先に行かせた。
私は姿現しをしすぐさま部屋に戻る。
「あったあった＿＿＿＿「離せっ！！！」」
私の部屋にまで聞こえてくるほどの叫び声
＿＿スネイプくんだ
「スネイプくん！！！！」
「A先輩こっちです！！！」
聞こえてきたのはスネイプくんの声ではなくポッターの声だった
暴れ柳のその奥
叫びの屋敷へと通じる道から声が聞こえた
コブを叩き穴の奥へと進む
「行くなってば！！！」
「離せポッター！！」
そこにはスネイプくんを羽交い締めにしたポッターが居た
「何があったの？」
「シリウスが、リーマスの事を…！」
あのクソガキ…！！
「ワオーン!!!!」
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作者名：yuu／遊 | 作成日時：2024年1月8日 14時
