ボケちゃった？ ページ14
「な、なんでそんな物を…？」
よく見れば不死鳥の足元にあるリボンには“Dumbledore”と書かれていた。
「それがあればどんな所でもススイのスーイとお茶の子さいさいじゃ」
スイスイとよくわからない擬音が続く
もう私はこの人が何を言っているのかわからない
歳も歳だろうしこんな物を他人に渡すなんてとうとうボケたか？
「その、これを渡さなくてもよろしいのでは？」
「サインするのも面倒での。」
「私、物をよく無くすんです。管理が苦手で」
こう言えば返せと言うしかないだろう
「それはダンブルドア家だという最後の証明品じゃ。大事にするように」
「いや、はぁ？」
「さ、頑張り給え。多くの者が君からの薬を待っておる。」
私はバッジを返すのを諦めてその場を後にした
前々から少し感じていたけどあの人は少し強引なところがある。
グリンデルバルトを倒したり
12種類ものドランゴの血液型を発見したり
変な人だ。
「Aさん！」
「あぁ、ルーピンくんどうしたの？」
「あ、いえ、ただ話したくて…だめでしたか？」
「いいや？折角だ部屋においで。」
これで最後になるかもしれないし。
「ココアでいいかな？あ、でも暑いか」
「ココアでいいです！というかココアが良いです！」
「あ、そう」
変なの
「はい、ココア。」
「いただきます！」
私もコーヒーを飲む。
「所で学校生活はどう？」
「そうですね…、3人がアニメーガスを習得してくれて満月の日は辛くないんです。」
ルーピンくんは嬉しそうに言った。
「そっかぁ。他には？」
「他には…あ、最近リリーとジェームズがいい感じで。あと少しで付き合いそうなんです」
「え？スネイプくんとは一緒じゃないの？」
「その、前のことがあって関係に亀裂が入ってしまったようで、」
「そっかぁ…」
もう前みたいな関係にはなれないか…。
「仕方ないね。あんな事言っちゃったわけだから。」
「にしてもなんで闇の魔術なんて…」
「そりゃ君等への仕返しだろうね。」
「…ですよね」
「君等も本当やらかしてくれたね。スリザリン生一人の男の子の人生を狂わせたわけだよ。…本当正義のグリフィンドールなんて笑わせてくれるよ。」
「…ごめんなさい」
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作者名：yuu／遊 | 作成日時：2024年1月8日 14時
