限界 ページ11
「君は”例のあの人”を…どう思う？」
「それは…本当なら側で見てみたい。どんな魔法を使うのか、僕と＿＿＿＿＿どんなに違うのかを」
彼の瞳は少しの光を纏、それは尊敬を表していた。
深く興味があるようだった。
「そうか…分かった。自分の後悔しない道を選んでね。」
彼も”あっち側”に行ってしまうのか
彼とも距離を取らなければいけない。下手したら一生会えないかもしれないのか
人生とは全く上手く行かないものだと思う。
いや、自分で選んだ道だ。
そんな弱音言ってられない。
でも、本当、
「＿＿＿困ったものだよね」
「何がだ？」
「なんでもないよ。次は顔の怪我を＿＿」
「A！！聞いて！違うんだ＿＿スネイプ…！」
「ノックくらいしなさい。何事？」
扉を突然開けたルーピンくんは大声を上げた
「見てわからないかな、今スネイプくんの治療中だ。表に書いてあっただろう？」
あぁ、大人げない
悲しさを生徒にぶつけるなんて。
「で、でも、聞いてほしくてっ＿＿＿＿」
「静かに。今君はスネイプくんと一緒にいるべきじゃない。外で待ってくれる？」
「わ、わかりました。」
「ルーピン……あいつは狼人間だ、危険だ。」
「その話は今聞きたくない。…もう、寮に行きなさい」
「…わかった、すまない」
「いいよ、おいでルーピンくん。」
「失礼します、さっきは、そのごめんなさい」
「いや、良いよ。私も少し大人気なかった。で、何が言いたかったの？」
ルーピンくんはゆっくりと扉を開け顔をのぞいた。
「えっと、謝罪がしたくて僕、監督生なのに止められなくて、」
「そうだね、止められなかったのは君の失態だ。」
「…、はい、あの時の件も僕は止められなかった」
「その件は君のせいじゃない。悪いのはスネイプくんに密行させたブラックだ。何を考えてるのか。全く呆れる。」
思い出しては頭を抱える。
「その、ごめんなさい。」
「君は悪くない。もう疲れてるだろう。休みなさい。」
やんちゃすぎて困る
私はそのまま寝室へ移動しベッドへ倒れる
あー、リラックスしたい
ルシーの紅茶が飲みたい。
卒業式から３年
本当に連絡の一つもしていない。
ルシウスは生きているだろうか
ドビーにばかり家事をやらせてないか
会いたい
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作者名：yuu／遊 | 作成日時：2024年1月8日 14時
